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夫婦の絆を見直したくなる5冊(3ページ目)

結婚10周年を迎えたばかりのガイドが、夫婦の恋愛問題を描いた本、「こんな夫婦になりたい!」と思えるオススメ夫婦本をご紹介します!

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

話題の本ガイド

直木賞作家がパートナーと共同執筆梟森南溟『欲情』

欲情
<DATA>タイトル:『欲情』出版社:講談社著者:梟森南溟価格:1,680円(税込)
一方、『欲情』では妻が家庭を捨てます。著者「梟森南溟」は、直木賞作家・坂東眞砂子とパートナーのジャンクロード・ミッシェルの共同ペンネーム。この本と同時発売の『恍惚』(角川書店刊)を一緒に書き上げた後、坂東さんはミッシェル氏と別れてしまったそう。男と女がとことんぶつかり合って完成した本なのです。

一夫一婦制を支持しながら、男も女も自由に性を謳歌するべきだと主張する信夫。極端なまでの受動性が、繊細な女らしさを感じさせる真奈美。2人が結婚した後、信夫は自分の主義にしたがって、友人で奔放な男関係で知られる早紀とのセックスを楽しみます。妻も理解してくれると考えますが、真奈美にはもちろん受け入れられません。

新婚早々夫婦関係は冷えこみ、1年が経ちました。それでも信夫と別れる気はなかった真奈美ですが、旅先のポルトガルの小さな村で1人の漁師に強く惹きつけられ、そのまま出奔。漁師と再婚して子供が生まれてからも、自らの欲望に正直に道を選ぶようになります。信夫はそんな真奈美を憎むことができず、彼女が困った事態に陥ると助けてやる。早紀も含めた3人の男女が、不思議なつながりを持ったまま、波乱万丈な性の遍歴を繰り広げる物語です。信夫と再会したとき、真奈美はこんなことをいいます。

大変なことに出会うたびに、少なくとも一人は、わたしを愛してる男がいるってことに力づけられた……

女性にとって重要なのは「わたしを愛している男がいる」という確信なのかもしれませんね。

こんな夫婦になりたい! 夫へのイチオシ本は次ページに。

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