老舗料亭のあきれた台所裏が明らかになる中、、レストランに対する関心はますます高まっている。プロの料理を食べて感動したい。そんな人なら行ってみたくなるフランス料理店が、かつて山形県酒田市にあった。店の名前は「ル・ポットフー」。支配人の佐藤久一は、青春時代に「グリーン・ハウス」という映画館も盛り上げた伝説の男だった――。話題の評伝をご紹介!

佐藤久一のここがすごい!

世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか
<DATA>タイトル:『世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか』出版社:講談社著者:岡田芳郎価格:1,785円(税込)
佐藤久一は、1930年、地元酒田で酒造業を営む名家の長男として生まれた。家業を継ぐつもりはなかったが、大学在学中の20歳のとき、佐藤家が経営する映画館「グリーン・ハウス」の支配人になる。大の映画好きだった久一は、興行不振が続いていた「グリーン・ハウス」を見事に立て直す。

・常識にとらわれない発想力
・質の良し悪しを見極める目
・男女問わず魅了する人柄

以上のような能力を兼ね備えていたからだ。次々と新サービスを考え、質には妥協せず、長身で色白の美青年で女性にはモテモテ、大きな夢を語り男性の心も動かす。後には、東北の小さな港町に有名人が通うような料理店もつくった。それなのに、なぜ忘れ去られたのか? 彼の人生を追ってみよう。

おしゃれをして行く映画館「グリーン・ハウス」の画期的なサービスとは?