1955年~1959年
日本国内興行年間No.1作品と10内名作映画を振り返る
1955年の国内興行No.1ヒット作『赤穂浪士 天の巻・地の巻』 |
1956年:No.1ヒットは前年に続いて東映の『任侠清水港』で、次郎長と石松の絆を主軸に描いた一篇。この年はアメリカ映画がヒット作を量産してきます。2位にジェームズ・ディーンの遺作『ジャイアンツ』が、3位に『海底二万マイル』、4位『戦争と平和』と続き、そして5位に邦画の黒澤明監督作『蜘蛛巣城』がつけました。
1957年:ワイドスクリーンで繰り広げられる日本海海戦のクライマックスでセンセーショナルを巻き起こした『明治天皇と日露大戦争』がNo.1ヒット作となり、続いて2位に名匠 木下恵介の秀作『喜びも悲しみも幾歳月』。4位に日活の『嵐を呼ぶ男』、7位に『錆びたナイフ』がヒットして石原裕次郎人気が頂点の時でした。
1957年国内興行No.1ヒット作『明治天皇と日露大戦争』 |
1959年:No.1ヒットは、清水次郎長を片岡千恵蔵が、国定忠治を市川右太衛門が演じた『任侠中仙道』でした。7位に『人間の條件 第3・4部』が入ります。この年の外国映画の最大のヒット作『リオ・ブラボー』は10内に入りません。依然邦画が強い時代でしたが、翌年(1960年)の国内No.1ヒット作が『ベン・ハー』となり徐々に外国映画が押してくることになるのです。
続きまして「50年代の全米No.1ヒット作&名作選」を近日アップいたします。お楽しみに。
【関連リンク】
『砂漠は生きている』
『ジャイアンツ』
『海底二万マイル』
『戦争と平和』
『蜘蛛巣城』
『喜びも悲しみも幾歳月』
『嵐を呼ぶ男』
『錆びたナイフ』
『陽のあたる坂道』
『隠し砦の三悪人』
『人間の條件』
『リオ・ブラボー』
『ベン・ハー』
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