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名作映画からクラシック音楽を聴いてみる

シネマオペラ『魔笛』の紹介、『プリティ・ウーマン』とオペラ「椿姫」の関係。そして、映画の名シーンとクラシック音楽の相性度作品ベスト10をお届けします。

執筆者:中野 豊

映画がサイレント(無声映画)からトーキーへと移行してから、映画と音楽は切っても切れない関係になり、映画オリジナルの名曲もたくさん生まれましたが、今回は「ある作品」には欠かせないクラシック音楽を思い出してみます。大人の時間に「映画とクラシック音楽の蜜月な関係」を感じてくだされば幸いです。

シネマオペラの登場
モーツァルト+ケネス・ブラナーの『魔笛』

『魔笛』
7月14日(土)より日比谷シャンテシネ、テアトルタイムズスクエア他全国ロードショー(C)THE PETER MOORES FOUNDATION-2006
ケネス・ブラナー監督作品『魔笛』
まず最初にご紹介するのは、神童ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの最後のオペラを、ケネス・ブラナーが完全映画化した『魔笛(まてき)』です。1791年に初演された『魔笛』は庶民が楽しめるように作られた歌芝居(ジングシュピール)で、娯楽性と高い音楽性を備えたオペラとして、世界中のクラシックファンを魅了し続けました。その『魔笛』が完全映画化され公開を待っています。

斬新なストーリーと脅威のヴィジュアルで観る者を虜にする「シネマオペラ」の誕生です。映画は観るけれどオペラはあまり、という方も、本作を観たら、アートでいてエンタテインメントなオペラに嵌まるかもしれません。

オペラに嵌るには「ある感性」が必要らしいです。その感性、そして最初に見るオペラはどの演目にするのか? その答えのヒントとなるこの映画を紹介します。『プリティ・ウーマン』です。

オペラ「椿姫」に涙したビビアンの感性
『プリティ・ウーマン』

プリティ・ウーマン
オペラ観劇には資質が必要なことがわかる『プリティ・ウーマン』
オシャレな現代のシンデレラストーリーの『プリティ・ウーマン』には、ラグジュアリーホテルから、LAの高級ブティック街「ロデオドライブ」が舞台となったり、娼婦から淑女に変貌するビビアン(ジュリア・ロバーツ)のファッションも見逃せないポイントです。フッカーファッションも現代的にはさほど驚くものでもありませんが、生活や価値観の変化がファッションの変遷に影響するあたりも見ていて楽しかったですね。お洒落とは、服装だけでなく雰囲気・その人が醸し出すオーラがモノを言うことを、ビビアンの言動の変化から気づかされます。

美しいモノを常に見ていれば、日々アートに触れていれば、その人のセンスは知らぬ間にステップアップしてゆくのでしょう。「見る目を養う」という事は、「美を日常」に置いておくことだと思います。

「初めてオペラを見た人は(中略)オペラが一生の友にとなる者も居れば、一度きりの人もいる」-- 映画の中盤、オペラ観劇に連れ添ったビビアンにエドワード(リチャード・ギア)が言うセリフ。

この時の演目「椿姫」は、高級娼婦が青年の純愛によって、真実の愛を感じるという物語で、『プリティ・ウーマン』そのものだったりするわけですが「椿姫」をビビアンに見せたかったエドワードの洒落っ気と彼女を教育している心理は「椿姫」の物語を知らないと掴みづらいかもわかりません。


次ページは、名作映画の「あの場面」と「クラシック音楽」相性度ベスト10です。
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