エドガー・アラン・ポー原作のオムニバス版『世にも怪奇な物語』

中世、近代、現代を舞台に3つの恐怖をみせる『世にも怪奇な物語』
エドガー・アラン・ポーの怪奇・幻想の世界を名匠3監督が演出したオムニバス映画です。

第1話「黒馬の哭く館」:
中世を舞台に、ジェーン・フォンダを主演に据えて耽美なムードでつくり上げた恐怖。

第2話「ウィリアム・ウィルソン」:
近代を舞台に、ドッペルゲンガー怪異をアラン・ドロンが演じました。彼がいかさまトランプで負かして鞭打つ女がブリジット・バルドーという豪華なキャスティングも注目です。

第3話「悪魔の首飾り」:
現代、過度の飲酒で酩酊状態の舞台俳優が少女の幻影にとり憑かれ死へのドライブを……。これは本当に怖いです。強烈な風刺を映像に内包したフェリーニ監督が描いたこの第3話が白眉です。

・1967年/フランス=イタリア映画
・上映時間:122min
・監督:ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ
・出演:ジェーン・フォンダ、アラン・ドロン、テレンス・スタンプ

シュールな映像美で魅せる『怪談』

第18回(1965年)カンヌ国際映画祭・審査員特別賞受賞作品『怪談』
イギリスの文学者、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの日本怪談話の中の4話、「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」、「茶碗の中」からなるオムニバス映画です。

本作最大の見所はその美術。巨大なセットの中の人口美の追求、中でも「雪女」の夜空に浮かぶ巨大目玉のような月は、ダリを彷彿とさせる妖しいまでのシュールな美しさです。

・1965年/日本映画
・上映時間:181min
・監督:小林正樹
・出演:三國連太郎、岸恵子、仲代達矢、中村賀津雄、丹波哲郎


いかがですか? 真冬にこそ凍りつきたいというホラーファンに送る名作恐怖映画の10本でした。次回の「セレクト10」は、ここ数年秀作が続々と公開されているジャンル、記録映画(ドキュメンタリー)をお送りいたします。ご期待ください。

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