気品と情熱の永遠の美青年
ジェラール・フィリップ

ジェラール・フィリップ
美貌と情熱の二枚目スター、ジェラール・フィリップ
イラスト:Koji Shiga
現在でも、特集上映が頻繁に組まれるほど、根強い人気を誇る40年~50年代のフランスの正統派二枚目スターです。45年に出演した『白痴』がヒットし、47年にはクロード・オータン=ララ監督の『肉体の悪魔』に出演。人妻に溺れる少年を瑞々しく演じて、一気にブレイクしました。

ジェラールの人気の秘密はいくつも考えられます。品格がある、明るい、謙虚、人柄のよさなどがスクリーンから伝わってきます。『肉体の悪魔』のジェラールの魅力の源は、原作者のラディゲ(20歳で夭折したガラス細工のような文体が魅惑的な作家)が創造したフランソワ青年が、彼自身のキャラにどんぴしゃだったことです。

その後『悪魔の美しさ』、『夜ごとの美女』、『花咲ける騎士道』などに出演して不動の人気を得ました。彼が多くの女性たちの心を捉えたのは、比類なき美貌プラス、静かな情熱を持った役を見事に演じきる役者としての実力(演劇出身)もあったからです。1959年、生涯ただ一人愛しぬいた妻アンヌの外出中に、パリのアパートメントで死去。 37歳まであと10日という若さでした。

【関連リンク】
ジェラール・フィリップ主演
『白痴』
『肉体の悪魔』
『悪魔の美しさ』
『夜ごとの美女』
『花咲ける騎士道』

美しい薔薇には毒もある
ヘルムート・バーガー

ヘルムート・バーガー
美しきマッド・アクター、ヘルムート・バーガー
イラスト:Koji Shiga
「魔性の美男子」、「冷たい貴公子」などと言われるオーストラリア生まれの美貌の名優。貴族出身のヴィスコンティ監督に見出され、『地獄に堕ちた勇者ども』、『ルートヴィヒ 神々の黄昏』、『家族の肖像』などに出演。ヴィスコンティ監督とは愛人関係にあり、現在では「ヴィスコンティの未亡人」と自ら語っています。

一時は、ヴィスコンティ監督の死の喪失感と、狂気的な二枚目という固定されたイメージに悩み、自殺未遂を起こしましたが、その後は性格俳優として『ゴッドファーザーPART III』などにも出演しています。ところで、いい男にゲイが多いと思うのは私だけでしょうか?

【関連リンク】
ヘルムート・バーガー主演
『地獄に堕ちた勇者ども』
『ルートヴィヒ 神々の黄昏』
『家族の肖像』
『ゴッドファーザーPART III』



次回は、ジェームズ・ディーンなどアメリカ産名作映画のイケメンに目を向けてみます。

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