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落語を習うには? 落語は一般にも定着してきた
落語を習うには?
落語ブームを引っ張ているのは団塊の世代
落語を趣味のお稽古に
昔から、通っている方も多いと思いますが、多くの人が初めて来た方や、若い頃(昭和40年代の落第二次落語ブームの頃)落語を聞いていたことがあり、最近仕事や家庭が一段落つき、時間に余裕ができた人達が久々にご夫婦やご友人と来ているようです。
そんな、世代におススメしたいのが落語を聞いているだけではなく習うこと。別に、師匠に弟子入りして噺家になれってことじゃなく、趣味の稽古事として落語を習うのです。
これから趣味として習うにはうってつけの落語
落語って寄席や落語会で何度か聞いているうちに、ちょっと自分でもやってみたくなりません? 座布団の上に座って扇子と手ぬぐいだけでしゃべる芸なので、すぐにできそうな気がしますしね(実際はかなり難しいのですが)。落語を聞いているだけじゃ飽き足らず、または自分でもやってみたい(さらに、人前で披露してみたい)なんて思っている方もいると思います。でも、茶道や華道などと違って近くに落語教室なんて見かけたこともないし(けっこうあるんですが)、カルチャースクールなどに行っても落語講座(一部開催している所もあり)なんて見かけたこともない。
そこで、今回は落語を実際に習うことのできる教室や、落語を身に付ける方法を紹介します。
噺家になる教科書や学校はない
落語を習得するのみ共通のマニュアルなんてありません。教科書や参考書だってない
つまり、落語は基本からすべて、自分が入門した師匠から習うのです。礼儀作法から噺の稽古までを師匠から直接教わり、寄席等で実体験として修行する。ココはこうしたほうがよいなんて、ある程度決められ統一された落語の基本書もない。
それゆえ、確固たる教えがない面、その習い方はプロの噺家を目指さない限りは自由で様々あります。今回はそんな、自由度の高い「落語の習い方」を紹介します。
ネットで落語教室を探して習う
この扇子と手ぬぐいがあれば準備完了 |
ある程度の受講料が必要ですが、そんなに高くありません。なにしろ準備するものが安い。扇子と手ぬぐい、そして着物。ただし、着物は習った落語を人前で発表する時に必要になりますが、特に人前で発表しないなら扇子と手ぬぐいだけで充分です。
ご近所の落語教室を探して習う
これは東京や大阪などの大都市に多い(噺家が多く住んでいる地域)のですが、民間の会議室や会場、公共の公民館や会場を借りて、会社運営ではない落語好きな人達が集まって、プロやアマを問わず落語を教えてくれる人を呼び、任意で開催している地元の落語教室。ネットで、自分の住んでいる「市や町の名前」と「落語教室、講座」と検索すればHITする可能性がありますので、一度試してみてください。
また、自分が住んでいる行政が住民サービスの一環として格安で落語のワークショップや話し方教室を開催しているところを見つける。こちらは、行政の広報を見たり、市民課や文化課などに問い合わせてみるのがいいでしょう。
自己流、独学で落語を習得
自己流・独学
ただ、そのまま真似するのでは芸がないので、落語の演目の筋を崩さない程度で自分なりのクスグリ(笑いネタ)を織り込んでしまえば、自分独自の落語が出来るはず。何回も好きな噺家や落語の演目の映像を見て独学で研究してみても面白いかもしれません。
最近では落語を習う教材がDVD等の映像付で販売されていますので、そちらを購入するのもよいでしょう。
プロの噺家に直接稽古を付けてもらう
これは裏技中の裏技です。以前ご紹介した「セカンド・ライフで落語会を開いちゃう」の記事で直接、噺家を呼んで落語会を設営する方法を紹介させてもらいました。落語を演じてもらうのではなく、落語を教えてもらいましょう。例えば、月に2回に6ヶ月間の計12回、噺家を呼んで、落語の稽古を付けてもらう。これなら、自分の都合でそれも一対一でプロの噺家同様に落語をみっちり習うことができ、一、二席は落語を人前で話せるようになる早道かもしれません。
ただし、プロの噺家を呼ぶので高額な授業料(ギャラ)が必要ですが、友人、知人を呼んで一緒に習えば、ギャラも折半でき、お金の負担も減ります。
近所で開催している任意の落語教室はみなこの手法をとっています。もし、噺家の知り合いや一度、落語会を開催したことがあれば、その噺家に相談してみましょう。噺家の知り合いがなく、呼んだこともないならば、噺家を派遣するイベント会社や落語の各種協会や団体に相談してすればよいでしょう。
以上、落語の習う主だった方法を紹介させていただきました。興味があれば、ぜひ試してみてください。落語は演目を覚え、自分の言葉で面白おかしく話す芸なので、記憶力と表現力の向上に役に立ちます。
また、短い演目でも一席でも話せれば、余興の出しモノに困りませんよ。激しい動きがあるわけでもないので、性別、年齢は関係なく誰でも、末永くできるはず。長い人生の趣味としてはうってつけの趣味だと思います。
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