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初寄席興行で芸人100人を見る方法(2ページ目)

お正月の寄席は「顔見世興行」といって、新年のご挨拶として、数多くの芸人さんが出演します。初寄席興行では、一日で芸人100人を一気に見ることも可能のはず!今回はその方法を伝授します。

執筆者:清水 篤司

当日販売自由席の寄席を選ぶ

初寄席はごらんのとおりの長蛇の列となります。長時間並ぶのと立ち見は覚悟しておきましょう。
初寄席は一年の中で最も人気がある興行なので、前売りや指定券を販売している寄席はすでに席が完売しています。若干の自由席が残っているかもしれませんが、席数はかなり少ない。ゆえに、当日並べば入場できる確立が高い当日自由席販売の寄席に的を絞ります。

昼夜入れ替え制が少ない寄席に行く

多くの寄席が昼夜入れ替えなしの形態をとっていますが、初寄席の場合、お客さんの流れをスムーズにするために各部ごとに入れ替え制をとっているところがあります。あまり、入れ替えが細かく分かれていると、せっかく並んだのに入れ替え間際に入ってもすぐに退場しなければならないので、入れ替えが少ない寄席を選びます。

主任(トリ)は見ない

寄席の一番の楽しみはなんといっても、その日のトリを見ることですが、ここではトリは見てはいけません。100人の芸人を見るのには、短い時間で一人でも多く見なければなりません。持ち時間(20~30分)が長いトリの噺家が出演する前に寄席を出ます(この時間帯は各寄席への移動時間に当てます)。

一人で行動する

一日で100人の芸人を見るには、寄席から寄席へ駆け回らなければなりませんので、自分のペースのみで動くようにします。さらに初寄席はどこも混んでいるので、一人のほうが入場しやすく、また行動しやすいからです。

食事は携帯すべし

寄席から寄席へ、寄席から駅へ、駅から寄席への移動は常に駆け足で食事を取っている時間なんてものはありません。ほとんどの寄席が飲食自由ですので、落語を見ながら食事はとりましょう。

上記のことを踏まえて、各寄席のスケジュールを確認しながら、寄席を梯子すれば100人の芸人を一日で見ることができるはずです。ただ、初寄席はどこも満席で立ち見どころか、入場制限で入れないところがありますので、なかなかスケジュールどおりにはいかないかもしれません。

もし、お正月にお時間があれば、挑戦してみてはいかがでしょうか? 下記の各寄席の初寄席プログラムを見て、スケジュールを立ててみてください。

【関連リンク】
・初寄席上野鈴本演芸場の番組表
・初寄席新宿末広亭の番組表
・初寄席浅草演芸ホールの番組表
・初寄席池袋演芸場の番組表
・平成20年 新春国立名人会国立演芸場の番組表
・初寄席浅草東洋館の番組表


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