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『おくりびと』本木雅弘インタビュー(2ページ目)

【祝・第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞】業界内で本年度No.1邦画と話題の『おくりびと』(9/13公開)。主演の本木雅弘さんに役作りやインド旅行、わが子誕生の瞬間などのお話を伺いました【写真掲載】

執筆者:南 樹里

『おくりびと』本木雅弘インタビュー/2ページ

「複雑なテーマですから、軽さを加えるバランスに悩みました」
『おくりびと』本木雅弘インタビュー
【プロフィール】
1965年、埼玉県生まれ。81年テレビドラマ「2年B組仙八先生」で俳優デビュー。82年「シブガキ隊」として歌手デビュー。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した映画『シコふんじゃった。』(1992)や『ラストソング』(1994)、『スパイ・ゾルゲ』(2003)、日中合作『夜の上海』(2007)などの話題作に主演し、数々の映画賞を受賞。そのほかCMでは、独特の存在感で古風な職人など印象的なキャラクターで話題に。2009年には、21世紀NHKスペシャル大河ドラマ『坂の上の雲』が待機している。
公式サイト:http://www.from1-pro.jp/

本木雅弘は「複雑なテーマですから、軽さを加えるバランスに悩みました」と、大悟役の苦労を述べた。演ずるにあたって納棺の作法を完全にマスターし、撮影前はもちろんのこと撮影中にもチェロの練習をかかさなかったという。本編中では、感情の動きに重きをおくためか、部分的に納棺の儀式を垣間見る感じ。だが、エンドクレジットの間には、本木雅弘自身による一連の儀式がノーカットで見られるので、見逃さないでほしい。

俳優の顔もあれば、アーティストとしての顔も持つ本木。日本茶のCMで見せる「和」の姿とヘアケアのCMで見せる「洋」の姿。不思議なことに和洋どちらもしっくりくる。その振り幅の広さは、魅力のひとつといえるだろう。絶妙なバランスのとりかたは、本木自身が探究心を持っているからこそだと、このあとのコメントから伺えた。

「心の動きを分析したいタイプなので」と前置きをしてから「信頼関係の築き方にも、興味があるんです」。それに「プライベートでは、我が子の出産に2度立会いました。その際に感じたことは、言葉にし難いものがあったんです。命の誕生の瞬間という場にしかない空間に接した体験は大きかった」という。

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