『王の男』カム・ウソン[甘祐晟]来日単独インタビュー
韓国の「トム・クルーズ」と言われる由縁がこのインタビューで分かった気がします。記者会見で見せていた凛々しい姿とは違った、インタビューならではの親しみあふれる振る舞い、すべてが完璧。スウェーデン映画『みじかくも美しく燃え』を役作りのためにイ・ジュンギに薦めたほどの映画通でもあります。 【ストーリー】旅芸人のチャンセン(カム・ウソン)は同僚であるコンギル(イ・ジュンギ)とともに大勢の人々が集まる場所を探して漢陽にのぼる。ヨンサン[燕山](チョン・ジニョン)と愛妾のノクス(カン・ソンヨン)を風刺した出し物は、好評だったが、王を愚弄した罪で捕らわれてしまうことに。そこでチャンセンは思わず「王自身が笑えば愚弄ではない」と発言したことから、宮廷へ。宮廷芸人の誕生となるが…。 『王の男』は、第43回大鐘賞(韓国アカデミー賞)では最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞など9部門を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作に選ばれています。 ◆『王の男』出演について◆ ―南:大鐘賞おめでとうございます。受賞のお気持ちはいかがですか? カム・ウソン[甘祐晟]:主演男優賞は初めてだったんですが、それまでも受賞はありましたので……。ただ妻が大喜びしてくれたので、夫としては満ち足りた気持ちになりました。達成感というのでしょうか。演技者としては、受賞を意識した仕事ではなく常に平常心でありたいと思うところですが、妻が喜んでくれたので素直に喜びます。 カム・ウソン[甘祐晟]:緻密なドラマと魅力的なキャラクターには惹かれました。でも時代劇の特性と強烈なキャラクターは自分に似合わないと考え、一度は辞退をしました。 ―南:その時代劇である『王の男』への出演を決意したのは? カム・ウソン[甘祐晟]:時代物は『エクスカリバー』だとか、よく観ていた映画です。これまで韓国の時代劇に出演することを積極的にしてきませんでした。時代劇は、自分が出演をしたいから出られるものではないし、言葉使いだとか、いろいろな訓練が必要です。顔立ちも時代劇にあわないだろうと考え自ら避けていました。台本が突出した素晴らしいものだったので出演を決めました。 カム・ウソン[甘祐晟]1970年、韓国・京畿道出身。(韓国の東大とされる)ソウル大学にて東洋画を専攻。1991年、MBCの21期生で芸能界入り。主にテレビドラマで活躍の後、2002年『情愛』でスクリーンデビューし、『R-POINT』で話題に。『スパイダー・フォレスト 懺悔』は日本公開され日本招聘する<カムカム・ウソン来日キャンペーン>が起きた。ソン・イェジンと出演の「恋愛時代」(野沢尚原作)が年末に放送予定。 |
『王の男』
[The Royal Jester] ©2005 Cinema Service Co., Ltd. All Rights Reserved. 2006年12月9日[土]~新宿ガーデンシネマ、恵比寿ガーデンシネマ全国ロードショー |
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Interview with Kam U-Seong/甘祐晟 on [The Royal Jester]
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