『V フォー・ヴェンデッタ』ナタリー・ポートマン来日会見
[2006/2/16]
ナタリー・ポートマン
1981年、イスラエル生まれ。学業を優先させながら女優業を続けてきた、しっかり者。「スター・ウォーズ」シリーズ新3部作ではクイーン・アミダラを演じている。また『クローサー』でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞。
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4月22日[土]~公開の映画『Vフォー・ヴェンデッタ』(配給:ワーナー・ブラザース)のPRでナタリー・ポートマンが来日し、グランドハイアット東京にて記者会見を行いました。映画のPRでは、ジャン・レノやゲイリー・オールドマンと共演し、殺し屋に弟子入りする少女マチルダを演じた『レオン』(1994/リュック・ベッソン監督)以来になります。
同名の人気グラフィック・ノベルを『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が製作・脚本を手がけた本作。舞台となるのは、第3次世界大戦後、全体主義国家となったイギリス。政府に反旗を翻した「V(ヴィー)」と名乗る謎の男と、ひょんなことから彼に関わり、行動を共にすることになる「イヴィー」を演じています。
そして最も話題となったのは、ナタリー・ポートマンがカンヌ映画祭にスキンヘッド(坊主)姿で現れたこと、だろう。劇中で、拷問のひとつとして、髪の毛を刈り上げられるシーンがあるのだが、実際にナタリー・ポートマンの頭で行われているのだ。見事な?!丸坊主姿を披露―『髪は女の命』ともいうだけに同性としては、かなり衝撃のシーン。
「以前からチャレンジしてみたい髪型でしたが、勇気がありませんでした。今回はいい機会でした。撮影は一度きりなので、緊張しました。ただ困るのは、スキンヘッドにしたことで、人目につきやすくなってしまったことです」。これまでは、普通に外出しても、あまり気づかれることなく暮らしていられたのに…ということでした。
ベンデッタ[Vendetta]=(血の)復讐
出演を決めたのは、「おおくの疑問をなげかけているの。でも映画の中に答えはないわ。観た人に考えてほしいの。例えば、「暴力は」―良し悪しがあるのか?正当化されるのか?容認されるのか?といった疑問」と語り、「でも何も考えなくても楽しめる作品でもあるんです」と、さすが!! ハーバード大卒の才媛、ソツがない。
演じたイヴィーは、「両親が政治犯ということで、政治に関わることに恐れを抱いている女性。でも変わっていく、その過程が興味深いの。(出身の)イスラエルでは、テロや暴力が日々行われています。何故、『暴力』に頼って思いを伝えようとするのか。そういったところに関心があるんです」
ヒューゴ・ウィービングが演じた「V」について「素晴らしい俳優なので、例え仮面をつけていても、声などで仮面の下を想像することができるの。それに常に傍にいて助けてくれました。彼がエプロンして料理するシーンや鎧相手に闘うシーンは大好きよ」。ウォシャウスキー兄弟は、「エゴを持たなくて、とても秀でた才能をお持ちの方です」。その現場では、オープンに意見交換が行われ、良いアイデアは取り入れられていったとか。
来日会見後記はこちら⇒『Vフォー・ヴェンデッタ』原題:[V
for Vendetta]
監督:ジェームズ・マクティーグ
製作:ジョエル・シルバー、グラント・ヒル、ウォシャウスキー兄弟
[キャスト]ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィービング
[2006年/アメリカ/2時間12分] 日本語字幕:雨宮健
公式サイトhttp://www.v-for-vendetta.jp/
[V for Vendetta] Tokyo Press Conference
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