『the EYE2』＜胎児を狙う悪霊＞＋『the EYE3』(2ページ目)

『the EYE3』＜幽霊を見る10の方法＞（2005）[the EYE　INFINITY][見鬼10]

【ストーリー】
香港の若者、タク（チェン・ボーリン）と従妹のメイ（ケイト・ヤン）、そしてタクの親友コーファイ（クリス・クー）とそのガールフレンドのエイプリル（イザベラ・リョン）の4人は、友人チョンカイの住むタイへ遊びに。夜になり、チョンカイの家で暇つぶしに怖い話を語り始める。チョンカイは、街中のある古本屋で買った「幽霊を見る10の方法」という本を見せて読み聞かせた。すると聞いていた4人は面白がって『実際にやってみよう』と言い出す。まず、十字路で3人分の食事を用意し、茶碗を箸で叩いて幽霊を呼び出した。が、霊感の弱いメイだけは見ることが出来なかった。どうしても幽霊が見たいというメイのために、彼らは別の方法『幽霊とかくれんぼ』を行う。

【幽霊を見る10の方法】
[1]死んだ霊能者の角膜を移植すると幽霊が見えるようになる。⇒『the EYE【アイ】』
[2]妊娠中の女性が自殺を試みると幽霊が見えるようになる。⇒『the EYE2』胎児を狙う悪霊
[3]足を広げて立ち、股を覗くと向こう側に幽霊が見える。
[4]真夜中に髪を梳かすと、自分が望む幽霊が見える。
[5]墓場の土で目をこすると冥界が見える。
[6]部屋の中で傘を開くと幽霊が見える。
[7]杯の霊（こっくりさん）で幽霊を呼び出し、交信する。
[8]十字路で3人分の食事を用意し、茶碗を箸で叩くと幽霊が現れる。
[9]真夜中に黒猫を抱き、かくれんぼをすると幽霊が仲間に入り、
　 誰かの前に立って姿を見えなくしてしまう。
　 猫を放せば、消えた者が現れ、幽霊が見える。
[10] 使用済みの死装束を着て死者に扮して冥界へ入る。

【幽霊を見る10の方法】の[1][2]をチラリと見せつつ、残り[8]つの方法が本作に。『How to本を試したら…ありゃま』って感じなんだけど実は「本」を手にするときから始まっている、ということになる。予想外に怖くなくて拍子抜け。何しろチェン・ボーリンの登場シーンは笑えるから不思議。ホラー＆コメディ＝ホラコメです。でも、自分の目に映っているものは、果たして他の人にも見えているのだろうか。そうとらえると、今見えているものは…コワい。 世の中は、反する力が支えることで成り立つ―表裏一体―すると「生」の反対は「死」。それが背中合わせになっていて…人間界と冥界も背中合わせ―もしくは平行に別世界が拓けていたとしたら…。[2006/2/20]