『ジョージ・マイケル~素顔の告白~』を観ました
アンドリューとの再会、そして各界スーパースターたちのジョージへの思い
『ジョージ・マイケル~素顔の告白~』(2004)[George Michael: A Different Story]昨年製作され、ベルリン国際映画祭でも注目を集めた作品。ジョージ・マイケルが「ワム![WHAM!]」として活動していたのは--なんてあらためて書く事もないし、その人気も言わずもがなである。 <<祝全英ビョーキ全快。元気な不良のスーパー・スター、ワム!デビュー。>> これが日本でのデビューアルバム「ファンテスティック」に書かれていたキャッチだ。本作を観た後で、洋楽小娘だった南としてはゴソゴソと探した―記憶はオソロシヤ~。CD(1983年じゃ、ね)と思っていたらカセットテープだった(というのも、こちらにはLP未収録曲特別カップリングが収録されていたから購入したようだ)。そこにはプロフィールが掲載されていて…身長、体重、それにBWHのスリーサイズ(笑)まで。好きな食べ物なんて二人揃って「インド料理」、ロンドンのインド料理店は美味ですものね。そんなアイドル扱いだったワム!は、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブ(本作でもコメントを寄せたボーイ・ジョージの自伝的ミュージカル『TABOO』も同じ頃に公開)、カジャググー[Kaja Goo Goo](今回一緒にカセットテープが見つかった)とは一風違った路線で人気を博した。 ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーは12歳の頃、ブッシー・ミューズ中学の同級生だった、とか<エグゼクティブ>ってバンドで突然のハプニングに対応した話など、興味津々だった(輸入盤のアルバム「Make It Big/[邦題]メイク・イット・ビッグ」を聴きながら書いています)。でもしばらくしてアーティストとしての面が強調されると、プライベートな話は出てこなくなった。そういった理由がこの『ジョージ・マイケル~素顔の告白~』で明らかにされていくのだ。カメラの前でナチュラルに語る『ジョージ・マイケル。素顔の告白という日本の副題どおり。音楽に魅了された事がある人にとって「へぇ」の連続になるだろう。インタビューでありながら、観客と対談しているかに思える。それはBBC出身の権威ある監督、プロデューサーであるサザン・モリスが監督しているからだろう。エルトン・ジョン、マライア・キャリー、スティング、オアシスのノエル・ギャラガーといった各界のトップスターたちが語る魅力もつまった贅沢な構成。なにしろアンドリュー・リッジリー(久々!良い歳の重ね方をしたな~)に再会の場面、20年ぶりのジョイント・インタビューも楽しめる。 ちなみに南のスタンスは、音楽のファンではあるが個人に対して特別な感情はない。これまで、デモ・テープ作成からデビューまで「夢」のように書かれているが、それが後に…という話とか、愛する人との永遠の別れ、精神的にもボロボロで苦しむ姿、カミングアウトしたとき、PRに関して、ブッシュ批判等。これまで聴いていた歌詞の意味がまた違ってとらえられるようになるハズ。決して饒舌とはいえないけれど、自身を語る姿を瞳にやきつけておこう!と。[2005/9/21] |
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