『TAKESHIS'』 北野武監督に直撃インタビュー
今後について
12本目ということで何か転機が?
「うまい例えがあたんだよ。卵のパックにこう詰めていって、この『TAKESHIS'』をいれて1パック出来上がりみたいな。だから今後、烏骨鶏[うこっけい]とか新しい卵(=映画)、違う卵を作りたいと思う。とはいっても作る人が同じだからね。本人は違うものを作っているつもりだけど、同じようなものになると思うよ(苦笑)」。
オリジナル脚本にこだわる? 今後どのような作品を?
「脚本を書いてもらっても、きっと練り直すことになると思う。まるっきり人の脚本では撮れないよね」。―撮るなら自分の脚本でしか考えられないという北野監督は、次回作は自分の少年時代を背景にした作品を撮れればと語る。「それが最後の作品になるかもしれないな~(笑)」というあまりの爆弾発言に言葉を失っていると、「なんてね。生きてたら撮るかもしれないし、気が変わるかもしれないよ」と武(ちゃん)スマイルでインタビューは終わった。
実は、香港の俳優エディソン・チャン[陳冠希](三池監督、深作健太監督作に出演)が北野作品への出演を熱望しており、この4日後に行ったインタビューの際に『次が最後かも』って話もあるんですよ。と伝えたら『それは悲しい。俳優としても日本で一番だと思っている』と心底継続を望んでいた。海外のセレブでは、他にも昨年、来日したジュード・ロウ氏等からもラブコールがあった北野監督。私個人としても、まだまだ観たいと思っている。
<<ビートたけしは、お抱え運転手つきロールス・ロイスで移動する芸能界の大御所。ある日、局で自分にソックリな北野という男に知り合う。北野はコンビニでアルバイトしながらオーディションに通う売れない役者。そんな彼がビートたけしの世界に引き込まれたことから…。>>
『TAKESHIS'』 |
―北野監督が語る『TAKESHIS'』 トリビア―
これから鑑賞される人にとって知っておくとちょっぴり楽しいのは、ビビアン・リーやグレゴリー・ペックといった映画好きにはたまらない二人がダジャレにされてしまう寺島氏と京野さんのかけあいシーン―「あの言葉―あまりにくだらない、バカバカしい、のも俺が書いたんだよ。で、寺島さんは全部暗記してやったんだけど、間が悪いんだよね。アドリブにしてほしかったんだよな」とポロリ。
Interview with "TAKESHIS'" Director TAKESHI KITANO
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