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『コールドマウンテン』来日会見(3ページ目)

4月24日(土)~公開。【ジュード・ロウ初来日】1997年に出版された同名小説をアンソニー・ミンゲラ監督が脚本し映画化。壮大なスケールの叙事詩として描きあげた至高のラブストーリー。

執筆者:南 樹里

★☆ジュード・ロウ 来日記者会見☆★
↓『コールド マウンテン』来日会見[前編]↓コールド マウンテン2004年4月24日(土)~日劇3ほか全国ロードショー
~『コールド マウンテン』のテーマ~人間が生きていくための源は「愛」なんだ。
コールド マウンテン

4月24日は、『コールドマウンテンの』公開日、朝から精力的にテレビ生出演→舞台挨拶→来日会見→舞台挨拶→テレビ生出演という順で映画をPRしたことになりますね。その間にもインタビューがあったり・・・舞台挨拶が有楽町のマリオン(日劇3)なので、来日会見は、帝国ホテルにて行われました。前日の23日は、観光&お子さんへのお土産をショッピングし日本を楽しんでくれたそう。

コールドマウンテン

ホワイトのパンツにカーキのVシャツ、紺のコーデュロイのジャケット。足元はカーキ地に紺のラインがはいったナイキのスニーカー。底の汚れ具合、磨り減り具合からしてたぶんおNEWでしょう。(なんで?靴底なんか分かるの?とおもわれるでしょうが…サイトに書くのもなんなので次回のメルマガに書きますね。)

『コールドマウンテン』の撮影前にロンドンで舞台の仕事をしていたジュード・ロウ。それで体調をくずし体重も減っていたという・・・だから役作りのために、まずトレーナーについて体作りから始めたそうだ。なぜならジュード・ロウ演じるインマンは、農夫なので力仕事ができるような体作りを必要としたから。本作の「インマンの行動から道徳観、インスピレーションを受けました。」と語るジュード・ロウ。アンソニー・ミンゲラ監督からは、『コールドマウンテン』の原作者、チャールズ・フレイジャーの本、そして「ヨブ記」「ユリシーズ」「ピルグリム・プログレス」といったものを読むようにアドバイスがあり、主人公、インマンの魂の旅を感じ取っていったという。

コールドマウンテン

恋人が待つ故郷に向けて500キロの道のりを歩み始めた男の試練を描いているため、様々なシーンの撮影に挑んだジュード・ロウのことを、先に来日会見を行ったレニー・ゼルウィガーは、こう語っている「彼は撮影で色んなことをさせられていましたが、おそれを知らずそれを追及していく姿が印象的でした。」ジュード・ロウ自身は、「間違いを怖れない。知ったかぶりをしない=分からない時は、分からないと正直に言う。」と俳優の立場を語る。「分からないまま演じて、やり直しになるぐらいなら監督の考えを分かるまで尋ねる」と監督も経験済みのジュード・ロウの考えが聞けた。

出演作を選ぶ基準は、脚本よりも監督が誰かを重視しするそう。それと今まで演じた事のないキャラクターに挑戦していきたいという。その辺りで触れておきたいのが、アンソニー・ミンゲラ監督とジュード・ロウの信頼関係。既に『リプリー』で一緒に映画を作っており、監督は「ジュード・ロウは、私が依頼すればどんな役でも演じてくれる」と語り、ジュード・ロウも「『リプリー』で自分の知らなかった面を引き出してくれた。素晴らしい監督で現場の雰囲気作りも良い、今では友人だし、彼との出会いはラッキーだと思っている。だからアンソニー・ミンゲラから依頼されたら、彼が言うようにそれがどんな役だって引き受けるよ、信頼しているからね。」という盤石な信頼関係を築いている様子。今回『コールドマウンテン』で、これまで避けてきたヒーローを演じる気になったのもアンソニー・ミンゲラ監督だったからだそう。ちなみにジュード・ロウ個人にとってのヒーローは、「ご両親」だとか。その理由を「これまで生きてきた中で最も影響を受けた人」だからと答え…模範的な答えに自分で「オスカーの演説みたい(笑)」とツッコミ!?を入れる、おちゃめなジュード・ロウ。そしてそれ以外に一人選ぶとすれば、断然「モハメド・アリ」がヒーローだそう。

コールドマウンテン

アンソニー・ミンゲラ監督とレニー・ゼルウィガーが来日した際、ジュード・ロウの来日がキャンセルになったのは「子供と過ごす時間を大切にしたい」という意向だった。今回の滞在が短いのも、ちょうどイースターのお休みで親御さんに預けているお子さんを迎えにいかなくては、ならないからだという。嬉しい事に初来日で日本を非常に気に入っていただけたそうで「次回はもっと長く滞在したいし、必ずそうするから」と会見中何度も言ってくれた。その例えを「少し食べて美味しかったら「もっと」と思うよね?日本はまさにそういう国」だったということで、次回もファン一同、目を輝かせてお待ちしてます!この秋には、初めて製作を手がけたコメディ映画「Sky Captain and the World of Tomorrow(原題)」(配給:ギャガ・コミュニケーションズ)があるので、もしかしたら!?

おまけ:ジュード・ロウの理想の女性像は「」。日本で食べて美味しかったのは「鉄板焼き」。東京の印象は、ユニークでエネルギーに溢れていて、何でも買いたいと思わせる街、森の中にお寺があって…と明治神宮にも行って都会の喧騒のなかの静寂に感ずるものがあったという。日本の映画に出演するなら「大ファンの北野武監督作に出演したい!」と言いい「でも…きっと無理だろうけど」と付け加えた。北野武監督、是非是非、ジュード・ロウの映画を撮ってくださいませ。


▼南の試写コメ主演の二人の2ショットはあまりにも美しく、それだけでクラッとくる。そのうえ景色も、もの凄く美しく撮影されていて、ある種、絵画のようでもあり、視覚を刺激し心に深く残る。それは映画館にいながらその光景をあたかも目にしているような錯覚にとらわれるほど。撮影監督のジョン・シール氏の、手腕のすごさ。1ショット、1ショットが美しいのでそれを観るだけでも損はない!衣装では、ニコールが着用したブルーのシルクドレスの襟元のレース、これがまたステキ、ジュリーの登場によって大地に馴染んでいくと同時に変わっていく衣装・・・。レニーは最高だし、ジュリーパパをはじめとした助演陣たち、皆すばらしー。闘いの意味をみい出せずに戦場に赴いた若者、今尚、アメリカに深い傷を残す南北戦争、「愛」に・・・・。

[2004年2月24日 @東京国際フォーラム、完成披露試写にて]

 


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