▼『ワンナイト イン モンコック 旺角黒夜』南樹里の試写コメ [2005年5月12日]
携帯電話が物語りの進行に深く関わってくる作品が増えました。同じ香港映画なら『インファナル・アフェア』シリーズ、ハリウッドでは『セルラー』など。香港・旺角[モンコック]を舞台にしたクリスマス前36時間の話。都会って、時に非情で怖いところよね。緊迫感に喉がゴクリ。若さゆえの驕った態度、それにより起こる悲劇。師弟愛・仲間と団結するのは素晴らしいこと、でもそれを腐敗・堕落につなげてはいけないですよね。影で泣く人がいるのだから。ものごとには見えない<裏の面>があるのに、そんなときに限って…皮肉。
中国・本土からやってきたフーは、抗争による殺しを依頼されている。村の出身で老六の斡旋だ。不幸だったり(兄は投獄中)、貧しかったり(お金のために殺人)、愛する人とも離れ離れなフー。演じるのは『香港国際警察/NEW POLICE STORY』 『ビヨンド・アワ・ケン』のダニエル・ウー。彼の「なぜ、追う?」にジーン。さすが<ジャッキー・チェンの秘蔵っ子>。
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