▼『バットマン ビギンズ』 南樹里の会見and試写コメ[2005年5月26日]
大先輩のH氏のお陰で、こんな良い席で鑑賞していいのだろうか、という感じの座席で鑑賞。オープニングから大音響のド迫力に度肝を抜かれることに。アクションシーンの早いこと、早いこと。目が追いつきません。2時間20分の間まったく時間を気にすることなく…エンドクレジットに突入。そうそうIMAXシアター版もあるそうなので、そちらでも見ないと!と楽しみにしています。
クリスチャン・ベール氏はこの前に公開した『マシニスト』のガリガリ君から、この大役に挑んでいて、肉体的に大丈夫なのだろか?と思ってしまうほど。バットマンの飛行シーンが実写というのも外せない。ゴッサムシティを見下ろす姿も、スーツ姿も決まっています。肉体だけでない、頭脳戦もお見逃しなく。
ティム・バートン監督の作品を意識せず、自分なりのバットマンの世界を築いたと語るクリストファー・ノーラン監督。(奥さまで本作の製作のエマ・トーマスさんは、残念ながら会見には欠席)。脚本段階で『リアル』をモットーにしたそうです。そのためドラマ色がかなり濃いと思います。バットマンスーツもモービルも、最新テクノロジーって感じのものとは少し違っていて、『なるほど~』と。そのあたりはモーガン・フリーマン氏、マイケル・ケイン氏の出演によってどっしりとした感がでています。
ハリウッド進出作で日本が舞台の『ラストサムライ』では『日本を背負った感があって緊張した』と会見で語られた<世界の>ケン・ワタナベこと渡辺謙氏は、「今回は一俳優として監督からオファーを受け、監督のお陰でのびのびと出来た」とも。バットマンになる前のブルース・ウェインに多大な影響を与えるラーズ・アル・グール役。自警団<影の同盟>のリーダーなのだ。それに「実は…」という部分がある(←ここは見てのお楽しみ)。
会見で<生>リーアム・ニーソン氏を見れて、「かっくいー!!」と、ますます好きになった南ですが、今回は『悪役が回ってくることが少なくて、初めての悪役を演じる機会なので出演した』といいます。「この世に真の正義をもたらし、人類を救済するめに…」自分を厳しく律したなんて。ワールドプレミアでは、白いスーツ姿じゃないですか、「う、うっ取材に行きたかった~。くぉーー。」なんて。『キングダム・オブ・ヘブン』では、前半だけでしたからね。8月の『愛についてのキンゼイ・レポート』も楽しみです。
それに『時差ぼけで撮影に挑んだ』という、悪役が=のゲーリー・オールドマン氏も俳優として好きなんです。今回はコミックから抜け出したようなゴードンという好人物を演じてます。「んなっ!ばかな」という時の表情にご注目。
「人の価値は何を考えるか、ではなく。どう行動するか」とブルースに諭すレイチェルは、原作コミックにはないキャラクター。ウェイン家の使用人の娘にして、ブルースの幼なじみで親友で、そして…という役どころ。(『スパイダーマン』のメリー・ジェーンに近いですな。でも彼女と違って、ヒーロー[バットマン]ではない素顔[ブルース・ウェイン]の彼を思っているところが良いのです)。演じるのは、今回初来日されたケイティ・ホームズさん。来日会見で頬をポッと赤く染めて質問にこたえている姿は、とても初々しかったです。
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