『ニュースの天才(2003)Shattered Glass』
スティーブン・グラスは、大統領専用機内に唯一設置されている政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」の最年少スタッフとして活躍していた、おもに政治や企業の恥部に触れるユーモラスな語り口の暴露記事を執筆。もっと面白く、もっと刺激的に! とエスカレートする大衆の期待に追い込まれたスティーブン・グラスは、ニュースの創作にはまりこんでいく。そして「HARPER'S」「Rolling Stone」誌といった雑誌からも依頼が殺到する売れっ子ジャーナリストに。
『ニュースの天才』ヘイデン・クリステンセン来日会見スティーブン・グラスを演じたのは『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『海辺の家』のヘイデン・クリステンセン。スティーブン・グラスが家族から感じるものすごいプレッシャーや、最初の捏造記事が成功した時に味わったであろう満足感を細かく分析して役づくり。「スティーブン・グラスの繊細さをうまく出せるか? メガネとか外見のことだけじゃなくて内面をそっくりに表現できるかどうか不安だった。」という。ある日、スティーブン・グラスを知る人物が撮影所を訪れた際に「あまりにもグラスに似ているから、彼を思い出して気味悪くなった。」と言ってくれたという。お陰で安心して演じられたのだそう。
監督のビリー・レイ曰く「素晴らしい報道映画になったと思っている。転落したリポーターに対する批判でも、彼の行動の弁解でもない。複雑化した不正、混乱を正確に語る物語なんだ。」
原題:『Shattered Glass』 日本語版字幕翻訳者:栗原とみ子■スタッフ製作総指揮:トム・クルーズ『 コラテラル』、ポーラ・ワグナー監督&脚本:ビリー・レイ(本作が監督デビュー作)以前は『ボルケーノ』等の脚本、音楽:マイケル・ダンナ『アイス・ストーム』■キャストヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード『ボーイズ・ドント・クライ』、クロエ・セヴィニー『ドッグヴィル』[2003年/アメリカ/94分]配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
▼南の試写コメ『ニュースの天才』ヘイデン・クリステンセンがうまく演じていたのでスーッと話にはいっていけました。ドロドロした感じではなくサラッと描かれていたことによるのかも。新編集長とスタッフがとった行動が…なんともいえない、その姿勢に拍手。ニュースに本当と嘘はあるのか?ってことで、過去の海外メディアの捏造記事に関連する映画を2作品。『サタデー・ナイト・フィーバー』(主演:ジョン・トラボルタ)1976年ニューヨーク誌に実話として掲載されたことから感動を呼び映画化された。ところが1997年創作記事だと告白。(第17回東京国際映画祭のメディアセレクションで2004年10月28日20時~上映予定)。そして『パーフェクト・カップル』(主演:ジョン・トラボルタ)では匿名だった原作者探しが過熱。コラムニストのジョー・クラインとしりつつも、編集長は事実を知りながら否定発言をすることも。なぜ否定したのか?大統領予備選挙の話だからか?
『ニュースの天才』ヘイデン・クリステンセン来日会見[2004.11.3up!]
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