『キング・アーサー』 -クライヴ・オーエン-
「ハリウッドで何かあたらしい解釈をしたものを描くと「それは違う」という話が出るとか思います。従来の伝説はつかみ所がなく、解釈する人によって様々に受け止められている。『キング・アーサー』は、伝統的なストーリーを史実をもとにダイナミックに脚本化しています。この物語の背景となる時代は、社会が混沌としていて、その国をひとつに、まとめるべき人物が必要だったということです」。
なぜアーサー王伝説が、これだけ長い間に伝承されているか?「よりよい社会になるように闘う人、公正な社会、平等な社会を願い、忠誠心を持って闘う人というのが中心に描かれているからです。それが時代を問わず人をひきつける」のだと。
クライヴ・オーエンって?
Clive Owen1964年、イギリス、ワーウィックスシャー・コベントリー生まれ。5人兄弟の4番目(上からGarry、Alan、Lee、Clive、Scott)アランとリーは、ミュージシャン。父は、カントリー&ウエスタン歌手だが3歳の頃に両親が離婚。母と継父に育てられる。子供の頃から将来は俳優になると公言、1984年に*英国王立演劇アカデミーに入学。卒業後は、イギリス北部の街シェフィールドで「十二夜」、マンチェスターで「ロミオ&ジュリエット」等と数々の舞台に出演。ロミオを演じていたクライヴ・オーエンは、ジュリエットを演じていた*サラ・ジェーン・フェントンと出会い、1995年結婚。子供は、ハンナ(Hannah)とイヴ(Eve)の二人。1988年に『ブルーム』でスクリーンデビュー。新作はジュード・ロウと共演の『Closer』(マイク・ニコルズ監督)、ジュリアン・ムーア共演の『Savage Grace』(トム・ケイリン監督)が控えている。
*英国王立演劇アカデミー[RADA:Royal Academy of Dramatic Art]1904年に創立された演劇学校。セントラル演劇学校、ギルドホール演劇学校と並ぶ英国で最も権威ある演劇学校のひとつ。ヴィヴィアン・リー、アンソニー・ホプキンス、ピーター・オトゥールも通っていたことでも知られる。
*サラ・ジェーン・フェントン[Sarah Jane Fenton]は、ショーン・コネリー主演の『グッドマン・イン・アフリカ』(1994)等やテレビドラマに出演。
キング・アーサー・オリジナル・スコア | History of the Kings of Britain (Classics S.)著者:Geoffrey of Monmouth、Lewis Thorpe | アーサー王の死 ちくま文庫―中世文学集ウィリアム・キャクストン、厨川 圭子 |
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