Q:ご自身の大学生活と比べて登場人物はどうですか?僕は、共感するというより、こんな人もいるなと思ってますね。どんな人かといえば、劇中に登場する人物、外見ばかり気にする人。またお互いの名前を間違える人、これは虚しいです。彼らは自分を満たしてくれる愛とかを求め捜しているんだけど、方向性が違うんだ。ドラッグやセックスや旅なんかに求めてるんだよね。でも実際には、人間の内面を探ることにあると思うんだ。僕の大学時代は、自分探しの時間を過ごしたので、彼らとは違った大学生活を送ったよ。Q:過去に戻れるならどの時期がいいですか?巻き戻したいとは、思わないな。過去があったからこそ今の自分がいるわけだし、今の自分は、自分の理想通りだからね。僕はラッキーだったよ。 |
Q:『グラモラマ』のヴィクターはモデルですよね?大学時代に読んだ本だから、モデル経験はなかったし、ましてや俳優になるなんて思ってもみなかった。俳優になってブレット・イーストン・エリスの世界のキャラクターを理解できるようになったし、今ではブレット・イーストン・エリスとも良い友人となれたからね。シュールな展開な作品だよ。スタジオの上層部から興味があるなら権利を買うし、ヴィクターを演じればいいじゃないか?!と言われた時に、初めて思ったんだ。俳優になれた時に、思ったことが自分の好きな作品を映画化できたら?なんだけど、こんなに情熱を感じる小説を映画化するというチャンスにめぐまれたのは、本当にラッキーだと思うよ。Q:サントラにfeat.とありますが歌を?そう思うよね。でもそれは、歌ってなくて劇中のセリフなんだ。でも僕はミュージシャンだから、いつかは自分のアルバムを出したいとも思ってるんだ。Q:監督業など他にもご予定が?そうなんだ。実は今年、半年間の休暇を取って、その間に初の小説を書いてみたんだ。できればそれを出版したいなと思っている。でも小説を書き上げることができたのは、ロジャー・エイヴァリー監督とブレット・イーストン・エリスが常に励ましてくれたからだと思うよ。毎日「書いてるか?頑張れ」ってね。だから出来上がった小説も、まだ彼ら二人しか読んでないんだよね。あと監督業に関しては、忍耐が必要だと思うんだ。でも自分には、ないから可能性は低いかな。Q:小説を読まれたお二人の感想は?二人とも是非、出版するべきだ!って言ってくれたんだ。ブレット・イーストン・エリスは、自分の編集者を紹介してくれたほど。とても嬉しいんだけど、緊張するよね。小説家は、俳優より大変な仕事だと思ったよ。 | 上:劇中のヴィクター、下:インタビュー中のキップ |
【キップ・パルデュー:Kip Pardue 】1976年9月23日、アメリカ、ジョージア州アトランタ生まれ。シルヴェスター・スタローンと共演した『ドリヴン』(01)で日本でもブレイク。注目の若手俳優の一人。イエール大学を卒業後、モデルの世界で成功し、ポロやAbercrombie&Fitchのキャンペーンで活躍していたが、演技に集中するため西海岸へと移住。クレア・デュヴァル、ナターシャ・リオンが主演したイグナイト・エンターテイメント製作によるインディペンデント映画『GO!GO!チアーズ』(99)で映画デビューを飾った。その後、デンゼル・ワシントンと共演したヒット作品『タイタンズを忘れない』(00)に出演。加えてインディペンデント映画『Strange Hearts』を仕上げたところで、アカデミー賞受賞俳優ロバート・フォスターとも共演している。今後の出演作にはレイチェル・リー・クック、キャリー・エルベス、アナベラ・シオラ共演による『American Crime』(03)や、ジェームズ・ウッズと共演の『This Girl's Life』(03)、ジョエル・ヴァーテル監督の『Heaven's Pond』(03)『Imaginary Heroes』 (04)『The Age of Consent』 (04) 等がある。 |
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