アンドリュー・ニコル監督:こんにちは。東京に来れて光栄です。隣にいるのはホログラムでないシモーヌです。レイチェル・ロバーツ:That's TRUE. でも監督は、どう(本物)かしら??(笑) |
Q:『シモーヌ』についてレイチェル・ロバーツ:アル・パチーノとの共演で緊張して10ポンド、痩せました。オススメのダイエット方法です。(笑)Q:美しさの秘訣は?レイチェル・ロバーツ:睡眠が一番ね。でも最近、睡眠不足なの・・・。 |
Q:『シモーヌ』についてアンドリュー・ニコル監督:《美しく、才能があって無名なこと》というのがキャスティングには必要だった。残念ながら美しく才能がある方は、有名になっていてエージェントが付いているからね。そんな中でレイチェルに会えたことは、幸運だった。 |
Q:CG俳優についてアンドリュー・ニコル監督:デジタル俳優も可能だと思う。実際の人間との区別ができない程、技術的に精度の高いものが出来るレベルと思う。でも例え目はだませても心までだます事は無理だと思う、そこまでピクセル(デジタルの単位)に表現力はないからね。レイチェル・ロバーツ:いいとこどりでやっとシモーヌができたように、バーチャルな役者がそこまで実現するのは現時点ではムリだと思います。Q:CG女優に翻弄する発想は?アンドリュー・ニコル監督:二つ。現在のテクノロジーと人々のセレブに対する反応です。技術によって役者ができるのだろうか?それからセレブは本物であろうがなかろうが、世間は信じている、そこを風刺してみました。 Q:監督からの演技指導?レイチェル・ロバーツ:デジタル女優ということで苦労したのは、1分間、まばたきをしないこと、スローモーションな動きをすること、会話中に手振りをつけないことです。 |
Q:これまでの作品も含めて現代社会に対する警告?アンドリュー・ニコル監督:人生はコメディだと思っています。何かを考えて作るより鏡に映ったものを写し取って映像化しているという表現が当てはまるので、もし皮肉っぽく写るのでしたら、人生の中にそういった部分があるのかもしれません。意識してそうしているわけではないです。 |
Q:監督の思うセレブ像は?アンドリュー・ニコル監督:現代の人々はセレブに夢中になりすぎていると思う。例えば自分の家族のことよりもトム・クルーズの生活に詳しかったり、自分がセレブの生活に居るかのように思うのは、行き過ぎた行動だと思います。セレブと呼ばれる人々も、他人からそう見られたい自分を作り上げているわけだし、求めている人々によって・・・『シモーヌ』もそうですね。Q:タランスキー監督の名は?アンドリュー・ニコル監督:タランティーノとタルコフスキーを足したんだ。(笑) |
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