★☆INDEX☆★【1】作品の紹介【2】作品の魅力【3】監督が語るケニア撮影秘話【4】ストーリー&南のコメント★『公式サイト』【 2000人の中から選ばれた天才子役 】内気なレギーナは、動物にも触れることができなかった レギーナの幼い頃を愛くるしく表情豊かに演じるのは、「子どもを描かせたら右に出るものなし」の評価を確立させているカロリーヌ・リンク監督が2000人の応募者の中から抜擢したレア・クルカ。『ビヨンド・サイレンス』のタチアナ・トゥリーブ、『点子ちゃんとアントン』のエレア・ガイスラーに続く、次の天才子役として注目を集めた。本作では特訓を受けたスワヒリ語の成果も披露している。【 実力派俳優の起用 】 レギーナの母親を演じるのは『点子ちゃんとアントン』でアフリカからなかなか帰ってこない母親を演じたユリアーネ・ケーラー。『AIMEE & JAGUAR』でベルリン映画祭主演女優賞を受賞している実力派である。今回は、お嬢様育ちがなかなか抜けない母親が、アフリカの過酷な生活を通して次第に自分自身に目覚め、自立してゆくまでを、確かな演技力で見事に演じきっている。ナチスのために愛する人々と仕事を失うなかで、自分と家族の生きる道を必死に模索する父親を演じるのは『ルナ・パパ』のメラーブ・ニニッゼ。一家の友人となるジュスキント役で、祖国を捨てた人間の哀愁をにじませた奥深い演技を見せるのは『スターリングラード』のマティアス・ハービッヒ。本作の演技でドイツ映画賞助演男優賞を受賞している。オウアを演じた、シデーデ・オンユーロ。地元の専門家は早い段階でオウア役にオンユーロを推薦していたが、問題は彼の居場所がわからないことだった。彼はナイロビから引っ越した後、消息不明になっていたのだ。だが地元のキャスティング・エージェントがヴィクトリア湖にあるオンユーロの故郷の村でついに彼を発見した。オーディションで彼の抑えた演技を見て、カロリーヌ・リンク監督も納得。映画は演劇とは違う、演じてはいけないと言う監督の言葉をすぐに理解したのはオンユーロだけだったとリンクは言っている。レギーナがアフリカに心を開き始めた【 原作はドイツのベストセラー、そして真実の物語 】 原作は女性作家シュテファニー・ツヴァイクが、自らの少女時代の体験をもとに描き、1995年にドイツでベストセラーになった自伝的小説。実話ならではの、真実の感動を伝えることにこだわったリンク監督は、映画化にあたって困難なケニアでの一大長期ロケを敢行。道路も設備もない村にテントを張り、現地の部族の人々に協力をあおぐなど、すべてに渡って"本物"にこだわった。単なるエキゾチズムではない、真実のアフリカの姿を捉えたという点も、本作が高い評価を得ている理由のひとつである。