共同作業の感想
ガイド:
岡田さんはMoonridersとして80年代のテクノポップにも大きく貢献された方ですが(僕も根っからのライダーズマニアです)、世代が離れたアーティストとも同じユニットとして活動される姿勢がとても素敵だと思います。今回の共同作業はみなさんにとってどういう点が一番おもしろかったでしょうか?
イマイ:
CTO LAB.は3人とも編曲が出来るので、インターネットでアレンジのやりとりをしながら作っていけたのは面白かったです。エイプリルズではレコーディング以外のミックスはほぼ僕一人で完成させますから。自分が作った曲が岡田さん、polymoogさんによってどんどんブラッシュアップされていくのが新鮮でした。
あとは打ち合わせと称したファミレスでの雑談が一番楽しかったですね。3人で「YouTubeのあのPVがすごい!」とか話したりして。完全に大学生ノリですね。世代間ギャップは僕は全く感じませんでした。二人ともポップミュージックの第1線で活躍しているだけあって感覚が若いですから(笑)。
poly:
自分はもろにライダーズチルドレンな世代なので、岡田さんと一緒に曲が作れる、というだけでもう十分楽しいですね。イマイさんとは年はそこそこ離れているんですが(苦笑)、キャリア的にはエイプリルズの方が1年結成が早いから先輩なんですね。なので一方的にライバル視しつつ。でもそれぞれに違うジャンルのエキスパートというか、腕の立つ人間の集まりだと思うんで(笑)、お互いのスキルやテイストを尊重しあっていて、メンバー間の距離感もとてもいい感じだと思います。その意味でもやはり、そういう立場に軽々と降りてきちゃう(?)岡田さんは凄い人だと思うんですけど。
岡田:
ya-to-iのときも凄まじい世代構成(笑)でしたが、今回も相当なモンです(爆)。何をオモシロがれるかとか、快感原則とか、そういったものが近いと世代間ギャップは感じないですみますが、楽器運びだけはイカンです、オミソです(泣)。
今後の予定
ガイド:
コンセプト的にもサウンド的にも、全世界のテクノポップ・ファンにぜひ聴いてもらいたい内容の作品だと思います。今後のCTO LAB.または各人の主な活動予定などがございましたら、教えてください。
イマイ:
CTO LAB.のおかげで作曲欲が高まっているので、この調子で年内中にエイプリルズの新譜も出したいと思っています。CTO LAB.もアルバム一枚で終わらせず、今後も活動を続けていく予定なのでライブや次回作も楽しみにしていてください!
poly:
ELEKTELの方は楽曲提供とかばかりで相変わらずなんですが、2005年のリリース後廃盤になっていた2nd『bit stream lounge』が、ようやくまたiTunesで配信されることになりました。後は大人の科学で「iPad×iPhone楽器&音楽制作アプリ使いこなしマニュアル」という本を作ったので、そちらも是非。今後のCTO LAB.は、けいおん人気に便乗して、ガールズバンドになるんじゃないかと思います。または「神聖ローマ皇帝マクシミリアンちゃん」に改名とか。
岡田:
黎明期のテクノポップのイディオムと今の音が織りなす新感覚のテクノポップ、堪能してください。C.T.Oに関しては、汲めど尽きないアイディアが湧いている最中なのでバシバシやっていきます(つもり?!)。Moonridersは、来年の35周年に向けて何かと動きが活発に。こちらもどうかご贔屓に!
ガイド:
凄く濃いインタヴューになったと思います。ありがとうございました!
◆テクノポップ定点観測(こちらで動画も含めCTO LAB.について記事を書いています)