ギャップ萌えなんです
ガイド:
「ファミリーソング」は題材的にも人形(ブライスですけどね)コレクターのよこたんにぴったりだと思いますが、この歌詞が天馬さんから出てくるのが、不思議です。人形好きですか?
松永:
それは「むしゅめさん」的な意味ですか?
お人形みたいになりたいと言ってみたり、他方で人形じゃないと言い張ったり、そんな女の子の矛盾に魅力を感じてしまいます。アイドルに人が惹かれるのは、そこにのっぴきならない嘘があるからだと思うんですよ。ディズニーランドやラブホテルにもいえることですが、現実とのギャップも含めてファンタジーであり、女の子の魅力とはドーリーであることを切望し拒絶するそのギャップに他なりません。つまり人形に萌えるというより、ギャップ萌えなんです(信仰告白か!)。
浜崎:
女の子はないものねだりする生き物なんです。
誉め称えて殺してください
ガイド:
通常盤のみ収録の「女の子戦争」(初回盤には「セーラー服を脱がないでRAVEMAN(Aural Vampire)remix」収録)はよこたんの初リミックス!メカ可愛いです!先日、よこたんソロの『フィルムルノワール』リリース記念インタヴューの際も「もう、メカニカルな音が好きなのは病気ですね。」とよこたんは言っていましたが、凄くよこたんらしくってステキック。ちょっと誉めすぎましたが、調子に乗ってください。初リミックスは自分でやってみてどうでした?
浜崎:
ありがとうございます!もっと誉め称えてそのまま殺してください。リミックスは初めての経験でしたが、もの凄く楽しかったです!「原曲をいかに生かすか?」は全く無視して「私なら、こうする」を前面に打ち出していきました。リミックスというよりはリアレンジに近い気持ちで遊ばせていただきました。最後自分の中で盛り上がりすぎて、原曲にはない転調までしてしまってどうにも止まらなくてそのまま終わりました(笑)原曲が好きな人は決して聴かないで下さい(笑)ただ、個人的には大好きです。是非ヘッドフォーンで大音量で聴いてください。
松永:
フィルムノワールを経てバーバリーなアレンジャーと化した浜崎の面目躍如といったところでしょうか。次回作への布石といってもいいかもしれません。
初回盤の「セーラー服を脱がないで」レイブマンリミックスもセーラー服をビリビリに引き裂くかのような脱構築っぷりでしたが、こちらも鋼鉄の処女の生理不順という感じ。女の子戦争は鉄の壁に封鎖され、処女懐胎に到ったのですね。