テクノポップ/近未来型アイドル

エレクトロガール☆duo(3ページ目)

2009年に「Post Perfume」という題で書きましたが、2010年の初記事は新連載「エレクトロガール」。先ずは、二人組特集です。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

バニラビーンズ


エレクトロガールなんて言いながら、たいしてテクノポップでもエレクトロでないバニラビーンズですが、やっぱり空気としては近いものを感じるのです。似非北欧系、なんちゃって渋谷系みたいな部分を確信犯的に誇示しているところも好きです。

バニラビーンズ
「’08年Post Perfume~アイドル編」にて約一年前に「ただ、このまま配信のみのアイドルになってしまうのではないかと危惧を抱いていました。・・・このまま、アルバムへと突入してほしい!」との発言をしました。そんな僕の危惧を吹き飛ばしてくれるかのように、セルフタイトルのファースト・アルバム『バニラビーンズ』を2月にリリース。デビュー曲からこれまでの彼女達の集大成といえる内容で、配信のみのリリースだった、掟ポルシェ+Dr.USUI によるやけにハイエナジーなリミックスも収録。

その後、映画『腐女子彼女。』の主題歌「恋のセオリー」、 渋谷系カヴァー曲3連発「ラ・ブーム ~だってMY BOOM IS ME~」(カジヒデキ)、「接吻」(ORIGINAL LOVE)。「東京は夜の七時(Pizzicato Five)を着うた配信限定でリリース。最近、着うたのみのリリースとかあるんですが、世代的な問題もあるんでしょうが、せめてiTunesでリリースしてほしい。着うたにして聴くと言うのはかなり辛い。

LOVE&HATE(LOVE Version)
一番最近のシングルが9月にリリースされたシングル『LOVE&HATE』。タイトル曲は、カジヒデキ作詞の北欧系のLOVEソング。今までのバニビの中でも一番完成度が高いと思います。作・編曲はEXILE、KAT-TUN、嵐などを手掛けるErik Lidbomというスウェーデン人によるものです。他の作品は知りませんが、この曲に限って言えば、琴線に触れ過ぎるほど素敵なコード進行です。今後のリリースもぜひ、Erikとやって欲しいです。カップリングの「ガラムスタン」は、ストックホルムの街の名称と、さすが北欧系のバニビ。また、前述の「恋のセオリー」も収録。

LOVE&HATE(HATE version)
白バニビの「LOVE version」と黒バニビの「HATE version」が存在しますが、内容は白に「ガムラスタン レナVer」、黒に「ガムラスタン リサVer」が収録されている以外は同じですので、二つ買うと応募できる特典がありますが、これであなたのバニビのファン指数が試されているのです。きっとS君は買ったと思いますが。ちなみに僕は、高身長ガール(リサちゃん)が好きなので、黒バニビにしました。ジャケ的にも黒バニビが好みだし。でも、キノコ頭(レナちゃん)も好きです。

ひとつ思った事ですが、レナちゃんは内山理奈、リサちゃんは松嶋菜々子系の顔ですよね~。

これまた余談ですが、バニラビーンズのワンマンライブのオープニングゲストとして、キノコ繋がりでキノコホテルが登場したらしい。蘇るGS女子バンドですが、かっこいいですよ! 特に、支配人のマリアンヌ様。
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