amU
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グレックグレック |
デビュー・アルバム『prism』には、見事に裏切られました。もちろん、とってもいい意味で。amUのデビュー・シングル『カプセルガール』でその片鱗を覗かせて、アルバム前のサード・シングル『グレックグレック』(iTunesでCDとは別カップリング「Secret Call」と共に購入できます)はその予兆となっていたとは思うのですが、amU (acoちゃんとmeruちゃんとYou)そして制作チームとも言えるamU Planetがここまで着々と、或る種の素晴らしい企みとも思える作品を作ってくれた事は、2009年のいい締めくくりになったと感じます。
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ) |
prism |
PerfumeやAiraちゃんなどに刺激を受けた部分もあると思うのですが、『prism』には商業的に乗っかろうという姿勢ではなくて、音楽的にamUとしてのサウンドを磨いて行こうとするとても誠実な企みを感じます。アルバムとしても、衝撃の「prism」で始まり、「moco」「LiNK U」といった胸にグサッと来る曲を取り混ぜ、予想外の展開をする「U&Me The カラフル メリーゴーランド ハッピーエンド!」で締めくくるという見事な構成がなされています。
作詞をするアイドルというのは、珍しくないし、そうである必要もないのだけれど、「love the candy stream」などの女子の葛藤(本人曰くだめな子)、「NEO TRAVELER」に見る近未来な世界観など、彼女達の本気が伝わります。相対性理論、アーバンギャルドなどはインディーズでも十分、売れるということを実証してくれています。昔と違い、大手外資系、TSUTATA、Amazonに流通させれば、十分戦える訳ですから。amUにもアイドルという形でその裏付けをさらにしてほしいのです。
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amU~prism(光を放つ多面体)