■NASA『Remembering The Future』(2000年8月)
先生: |
Remembering the Future |
NASAという同名異バンドは複数ありますが、こちらはスウェーデンの二人組。NASAは1983年にデビューしましたが、何故か突然復活して素晴らしいテクノポップ・アルバムを作ってしまうんです。元々、The Bugglesの「Elstree」をカヴァーしていたセンスの持ち主なんですが、このアルバムはどう考えても、New MusikのTony Mansfieldへのオマージュ。仲間内で大いに盛り上がった知られざる名盤です。大きなシーンの流れと繋がっている作品ではないですが、日本では輸入盤でさえもほとんど流通していなったので、インターネットの恩恵を受けたいい例としてゼロ年代的と言えましょう。
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スウェーデンのNASA ▲Erykah Badu『Mama’s Gun』(2000年10月)
研究生: |
Mama's Gun |
R&Bシーンでは、「ニュー・クラシックソウル」や「オーガニックソウル」と呼ばれたムーヴメントがありましたね。ヒップホップ的なプログラミングをベースにしたサウンドに生楽器音色を加え、R&Bに過去のソウルやジャズの躍動感を取り戻させるのが特徴です。90年代末には既に始まっていたこの路線を、コアファンだけでなく一般層にも広く浸透させたのが本作の大ヒットかなと。今ではすっかり定着して、ブラック系ポップスのフォーマットの一つになっているのでは。この辺の音をそんなに掘っているわけじゃないので、あくまでラジオでなんとな~く聴くレベルでなんですけども。