ごきげんいかが1・2・3
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スネークマンショー(急いで口で吸え!) |
現在ではラップおよびヒップホップは、日本においてもひとつのジャンルとして確立されていますが、1981年は日本のラップ黎明期の幕開け。スネークマン・ショーの「咲坂と桃内のごきげんいかが ワン・ツゥ・スリー」は、山田邦子の「邦子のかわい子ブリっ子~バスガイド編」と並ぶ、日本のラップのさきがけとなった曲です。これを聞いて、ヒップホップに目覚めたというアーティストもきっといるはずです(希望的観測)。「ごきげん・・・」の作曲者である細野晴臣の先進性を感じさせますし、その後、細野がエレクトロな方向性をF.O.E.などで打ち出した事とも関連づけられます。イントロは明らかにブロンディーの「Rapture」。名義は、スネークマン・ショーでも咲坂と桃内でもなく、ユー・アンド・ミー・オルガスムス・オーケストラとなっていますが、これはYMOのパロディー的なネーミングですね。シングルもありますが、所有しておりません。
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audio sponge |
こちらは、Sketch Showによるセルフ・カヴァー「GOKIGEN IKAGA 1・2・3」。YMO再生後、Sketch ShowにYMOの面影を託した人も多い事でしょう。そして、HASとなって、「RYDEEN79-07」の発表、七夕にはYMO名義でライヴとは、予想を裏切ってくれました。話を「ごきげん・・・」に戻しましょう。このカヴァーは、2ヴァージョンあります。レーベル・コンピ『Strange Flowers Vol.1』で顔見世的に披露したもの、もう一つはデビュー・アルバムの『audio sponge』です。
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マコとノンコのごきげんいかが1・2・3 |
「ごきげん・・・」のこのカヴァーがリリースされたことを当時知っていた人はどれほどいる事でしょう? 岡雅子のシングル『夢細工』(81年)のカップリングとなっている、ご存知、スネークマン・ショーのカヴァー「マコとノンコのごきげんいかが1・2・3」。ジャケからフェロモンが出ている岡雅子とジャケに載っていない石渡のり子が「咲坂と桃内の家内」という設定で歌っています。歌詞は当然改変されています。微妙にエロい事も言っていますが、切れの無さが微笑ましい。 二人ともTBSラジオの「歌うヘッドライト」(深夜に聞いたことがある人もいるでしょう)のお姉さんです。ちなみにA面もムード歌謡っぽくて、企画盤的なムードむんむん。
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ひぐらしのなく頃に キャラクターCD Vol.1 |
これは、カヴァーではありません。YMO曲に対するOMY曲のようなクローンだと解釈してください。『ひぐらしのなく頃に』というアニメがあるのですが、そのキャラクター曲(キャラソンと言うらしい)に「圭一・大石の噂の事件簿ABC」というキャラクターがラップで絡む曲があるのですが、それがとっても「ごきげんいかが」なのです。曲名も微妙にパロっていますしね。クレジットを見ると、「細・・・・」、やはりこれは確信犯である事を確信しました。