I still love U
助手:
超名曲キターーーーーーーーー!!!!!!!
先生:
テンション高すぎでしょ。
研究生:
「NIGHT FLIGHT」と同じく、この曲もエレポップを意識した作品ですね。そして、こちらの方がエレポップに接近している印象です。ただし、何度か聴くうちに現在形のエレポップというよりは、「True Faith」や「Touch Of My Hand」の頃の90年代New Orderっぽくも思えてきまして。エレポップというキーワードだけを抜き出し、中田ヤスタカなりの“エレポップなJ-POP”を作ってみた作品なのかも。僕にとっては、この曲が本作のベストチューンです!
ちなみにWEB上のコミュなどでは、アルバム発売間もない段階だとこの曲と「NIGHT FLIGHT」に人気が集中していました。やはりキャッチーなのでしょうね。トレンドへの目配せの素早さは相変わらずですし、高いレベルのJ-POPへと結実させているのはさすがのひと言。80年代アイドル映画の主題歌で流れていそうな胸キュンソングですね~♪
博士:
角松敏生プロデュースで若き日の中山美穂が歌ってた「Get Your Love Tonight」みたいなあの時代のサウンドの匂いが少しするんですよ。倍音の多いゴリゴリのDX-7ベースと、生アレンジをそのままシンセに移行したみたいなブラスとか・・・。
研究生:
そう、まさにその路線です!この手のサウンドは僕の中でユーロであり、エレポップであり、80年代のブラック・コンテンポラリー・ミュージックなんですねー。もちろんポイントはベース音。僕は大好きなサウンドです♪ ちなみに中山美穂の曲だと「Jingi 愛してもらいます」(小室哲哉が作編曲を手がけた名曲)が、最近話題になっているコミック「モテキ」で取り上げられていますね。ちゃあぽんも歌っていますし、なんか盛り上がってくれないかなー。
助手:
自分の中で中田ヤスタカは、決して最先端の人ではないという印象なんです。最先端のちょっと後ろにいる人。その位置にいて、最先端の音をマス化する手腕にたけた人。それから、狙ってるのか天然なのかわかりませんが、微妙にダサいというかズレてるところがあって、それが面白い化学反応を起こして新しい解釈を生み出せる人。この曲はこうしたボクのイメージの中の中田ヤスタカが、そのイメージどおりの一番いい形で作った楽曲なんじゃないかと思います。この曲は彼にしか作れません。傑作です。
先生:
イントロは80年代のエレポップ型ですね。最初、聴いた時はオートチューンを効かせすぎで、初音ミクみたいじゃないかと思ったのですが、DVDのPVを何度も見ながら、だんだん印象が変わってきました。この曲が生声だったら・・・と考えると、やはりこのオートチューンによって普通に優秀な胸キュン・アイドル・ソングという枠からはみ出たと思うんです。後半のブレイクにはやり過ぎかなぁと思いつつ、やっぱりここの遊びは必然じゃないかと。このブレイクのちょっと前くらいから、DVDでも三人がクスクス笑い出したりして・・・ PVなんですが、今までほど仕掛けがない分、三人のアップだけで十分成り立つという事に、Perfumeの成長を感じさせます。三人ともフォトジェニックに撮影されていますが、最近、特にあ~ちゃんに変化が見られますね。
小悪魔:
PVの方も観ましたが、「I still love U」、ヤバ過ぎです!!! のっちの表情に完全にノックダウン!!! うつむいてふくれているような表情が胸キュンすぎ!!超リアル!! かしゆかの笑顔も、てゆうか笑い方も可愛過ぎて犯罪級です!
博士:
あ~ちゃんの半開きの口がセクシーで、いい意味で怖い。
先生:
なぜ笑っていたのか・・・ネタばらしが後でありそうですね。
助手:
あれは低周波電気びりびりの刑なんじゃないですか?
先生:
確かにあ~ちゃんが涙ぐんでいたし・・・
助手:
それにしてもこのPVにはいろいろと思うところはありますね。先生の言うとおりPerfumeの3人の成長から、顔のアップだけでも成り立っているんですが、やっぱりダンスがないのはさびしいですね。いや、あの顔のアップのPVはそれはそれでかわいくていいのですが、でもやっぱり躍動する3人も見てみたいし・・・。顔も見たい、ダンスも見たい。うーん、顔もダンスもどっちも見たい!どっちかなんて選べない!うれしい悩み!ぎゃー
先生:
終わりのない自問自答ですね。次の曲に行きたいので、結論が出たら教えてください。