Perfumeコス現象
先生:
ライヴの感想へ行く前に、武道館と比べるとPerfumeコスの女の子(一部、男の子)が増えていましたね。前回は、関西系が多かったですが、今回は全国展開になってきました。
博士:
毎回、ライヴではおなじみのコス・チームですが今回はすさまじかったですね。いちいち撮影・インタヴューしてたんじゃそれだけで専門誌になっちゃうほど・・・
もはや完璧コピーかTシャツはライヴでのユニフォームになっていますね。しかも、最近ではファン主宰イベントが恒例となりもう開会前にしてお腹いっぱい状態・・・でもホンモノは当然別腹ですよ!
助手:
今回は確かにコスが多かったですね。リリースが増えたこともあって、コスのバリエーションも豊富になってました。pinoのCMのコスをしている女子に混じって、なぜか機長さんのコスをしている人もいましたね。それもうPerfume関係ないやん!っていう。あと個人的にヒットしたのは、中田ヤスタカのコスをしていた男の人。それってモー娘。のコンサートでつんく♂のコスプレしてるようなもんでしょ? 「そこきたかー」と思わずニンマリ笑いながらうなってしまいました。コスが増殖してきているだけに、こうしたひねりがある人に目が行っちゃいますね。
研究生:
そのヤスタカ・コスの男性は、おそらく僕が参加しているイベントと知り合いの方だと思います。彼曰く、「このグラサンかけたら誰でもヤスタカだよ! だって、一番大事な“目元のニュアンス”がわからないもん!! 」だそうで(笑)。ちなみにご本人のキャラは、こってこてのお笑い系です。
先生:
こしじまコスの子もいましたね。
研究生:
他に男性陣のコスで印象に残ったのは、「リニアモーターガール」コスをした方々でしょうか。歩くたびにボカンボカンと大きな音の鳴る長靴(?)、さりげなく男らしさを演出する無精ひげと浅黒い肌・・・。かわいらしさを可憐にスルーした、“逞しさ”をアピールしてくれていましたね。
先生:
博士が注目して、似顔絵描いていた3人組ですね。
研究生:
ちなみに「Twincle Snow Powdery Snow」コスの俗称は“高島屋”なのだとか。あの柄が高島屋の包装紙に似ているからだそうです。この「Twincle・・・」にしても、「チョコレイト・ディスコ」のあ~ちゃんコスにしても、モロに冬仕様。5月9日、10日は夏のような陽気だったのに、みんなすごいなぁ~と感心するばかりでした。
先生:
代々木では、「ワンルーム・ディスコ」のコスの子を4、5人見かけましたが、代官山のヘルコビッチ・アレキサンドレの直営店の女の子もPerfumeと同じ3ヴァージョン、ちゃんと着こなしているという報告を受けています。Perfumeのお陰でかなりヘルコの宣伝になっているでしょう。
研究生:
コス増殖は助手の言うようにリリースが増えたのが一因だと思います。そして、「カリスマコスプレイヤー」が生まれてきたのも大きいのではないでしょうか? 代々木では「○○さんに憧れてるんです!一緒に写真撮ってください!!」と、有名コスプレイヤーに駆け寄る他のコスプレイヤーをよく見かけました。どことなくお姉さんオーラも漂っていました。もはやPerfumeコスプレのネタや目標は、Perfume本人たちだけではないのかもしれませんね。
コスプレや振りコピも含めてPerfumeを楽しむ方々のライヴ参戦記を読むと、それらをきっかけとして得た“つながり”を、Perfumeのライヴや楽曲から得る感動に重ねているようです。あれだけ大勢の方々との出会いをPefumeに重ねれば感動するのは当然でしょうし、とても素敵な楽しみ方だと思います。
先生:
上級者はどちらかというと、最近のコスというよりも初期を狙う傾向もありましたね。経済的にも揃えやすい。
研究生:
コスプレや振りコピが増加する理由の一つには、大きな規模の賞賛やつながりを得られる喜びがあるのかもしれません。そして“私は初期狙い”、“じゃこっちは最近で…”と、各人が相互に作用しあう対話的なコミュニケーションですから、Perfumeファン同士の「インタラクティブ(双方向)コミュニケーション」の発露とも言えるのではないでしょうか。
何より重要なのは、企業広報などがしきりに唱えていたインタラクティブよりも、遥かにリアルで血の通ったコミュニケーションが成立していること。コス&振りコピ門外漢の僕でも、見ていてあたたかい気持ちにさせられます。みんなが楽しくて、仲良しなのが一番ですもんね。