Shinichi Osawa
先生:大沢伸一、いいですね~。ニューウェイヴ上がりの人ですから、音的にはとても僕達の世代も入りやすいです。00年代半ばくらいですかね、かなりエレクトロ寄りになってきたのは。確か、DJ HELLをインタヴューしたイベント「ArtiStage」にも彼がDJとして出ていて、エレクトロだなぁと共感した覚えがあります。
MONDO GROSSOまたはShinichi Osawa名義での活動以外にも、彼のリミックス仕事は好きです。digitalismなど海外ものもやっていますが、GIRL NEXT DOOR、安室ちゃん、DE DE MOUSEな・・・あ、全部avexですね。彼本人もavexに移籍していますからね。あと、少し古いところで、2004年のG. RINAのハウス系リミックス「Wandering Balloon」なんかも好きです。最近では、ちょっと下世話感があるravexにも絡んでいますね。 あれはあれで、好きですけどね(笑)。
研究生:
J-ポップでの大沢ワークで僕の頭に浮かぶのは、BoAとか荻野目ちゃんなど。王道ハウス系です。
先生:
Believe in LOVE feat. BoA |
研究生:
先生よりもさらに古いですが・・・。大沢さんの音楽やDJの傾向を追っていくと、日本でこんなの流行ったなぁって俯瞰できますね。王道ハウス~2ステップ~プログレッシヴハウス~エレクトロクラッシュ~エレクトロ・・・わかりやすい活動です。でも、その分ポップスフィールドの人からすれば、発注しやすいビッグネームなのかも。いい意味で“クサい”メロディを作る人なのは、昔から今に至るまで一貫している感があります。
先生:
The One |
研究生:
ど真ん中エレクトロチューンではありませんが、大沢さんならではの美メロが嬉しい一曲です。ニューエレクトロなりのアンセムソングを作ろうというトライが含まれた曲だとも捉えています。「Star Guitar」のリミックスよりは、はるかにミュージシャンシップが感じられるかなーと(笑)。
あと、トラック物でさんざん焦らされた後に美メロが差し込まれてくるという、フロアミュージックを聴く時の心地よさを味わってもらえたらとも思っていました。ま、その場の思いつきで使っただけですが。