テクノポップ/テクノポップ基礎知識

ELECTRO対談~チャートとTVから検証(2ページ目)

「エレクトロは流行っているのか?」という疑問に答えるべく、チャート、TV番組、CMなどを検証。何故か、『炎神戦隊ゴーオンジャー』『少年メリケンサック』へと話は脱線!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

TV番組を検証

先生:
じゃ、TV番組を検証してみましょう。

講師:
夜のプライムタイムを中心に、ニュースショーの番組が放送されていますよね。『報道ステーション』とか、『NEWS23』ですか。 あと、日本テレビの『ニュースZERO』もあります。こういうニュース番組では、番組中にVTRを流しますよね。このBGMには、ミステリードラマのサントラが使われるのが一般的でした。

先生:
嵐の桜井君が出ている番組ですね。

講師:
08年中頃から、アンダーワールドなどのテクノ~ハウス系が使用される傾向がはじまりました。いまや、プライムタイムのニュースショーのBGMにその傾向は強いです。 その影響は、朝のワイドショーにも広まりつつあります。

この理由としては、ひとつには制作側の都合があると考えられます。 テクノでもミニマムなパートを抜き出せば、画面を邪魔しませんし、不穏な雰囲気を演出できるのです。 16小節の繰り返しという曲構造が、尺を合わせやすいということも、使い勝手がよさそうです。

先生:
『NEWS23』のオープニング・テーマは、HASYMOでした。

研究生
HASYMOの曲はどっちかといえばポストロックというか・・・なんかミニマルミュージックぽかった気も。スティーブ・ライヒとかも頭をよぎるいい曲(好きです)なんですが、なんかもう時代の音じゃないなーって感じでした。

先生:
ChaNge the WoRLd
確かにテクノな音に慣れるサブリミナル効果はあるかもしれません。しかしながら、今回のテーマとしているエレクトロという世界にまでは来ていませんね。ドラマ番組の方にその傾向が数少ないですが、見えますね。中田ヤスタカが手がけたドラマ『ライヤーゲーム』のサントラは言うまでもありません。最近では、あくまでもエレクトロ風J-ポップですが、MiChiの「ChaNge the WoRLd」が、TVドラマ『キイナ~不可能犯罪捜査官~』の主題歌に採用されていますね。菅野美穂が主演の結構好きなドラマですが、女版『ガリレオ』みたいです。
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