Technologic

先生:
ダフト・パンクを超えたというのは、言いすぎな感もありますが、ダフト・パンク・チルドレンと位置づけてもいい、ED BANGERとかのコンピに入っていても、全然違和感がないでしょう。ちょっと逸れますが、ダフト・パンクって、フィルターハウス全盛の『Discovery』が金字塔で、その後の『Human After All~原点回帰』はかなり苦労したと思うんですよね。でも、あのアルバムの「Technologic」なんかは、やっぱりちゃんと超えているんですよね。2005年の作品として、その後の流れを作っていると。「Technologic」と「JUMPER」と「ニーハイガール」のマッシュアップ、誰か作って欲しい。

助手:
確かにED BANGERやKISTUNEのコンピに入っていても違和感がなさそうな楽曲もありますが、やっぱり根底に流れるPOPさというか日本っぽさ、誤解を恐れず言うならJ-POP的な感覚はED BANGERやKISTUNEにはない個性ですよね。ゴリゴリに走りすぎず、POPに偏り過ぎないまさに絶妙のバランス感覚です。

博士:
しかし、最近「Technologic」がブームなんでしょうか? 「JUMPER」は、一足早かった「ニーハイガール」と微妙にかぶりますね。

PVは安っぽいCGにモルフィング、おシャレ系に良くありがちなチアガールの勢ぞろいと、「いかにも・・・」ってのをわざとやってるみたいな感じが逆にいいですね!! しかし、なぜ中田Pが千手観音なのか不可解です。映像に捻りがない分、中田Pが思いっきり捻られてます。ああゆう感覚も日本人離れしてるんですよね。 意味なんて特になくて「キュー!」としたサウンドだから、「キュー!」って感じの映像みたいな。

また、最近全世界的に来ている三連のべたノリリズムを取り入れてますね。 要するに阿波踊り系のリズムなんですが~最近のR&B系なんかでもまるっきり“阿波踊り”じゃん・・ってのがあったりして驚きます。 バリとかのケチャなんかのリズムがテクノに入ってるとエスニックって感じでかっこよかったりするけど、全世界的に見ると「阿波踊り」もエスニック的なかっこいいリズムに聞こえるのかもしれない。

助手:
それって岡林信康が「エンヤトット」のリズムを追求してたみたいな、そういうのじゃないですよね。あ、ちなみに岡林信康はボクの高校の先輩にあたるんです。まぁほんとに心からどうでもいい情報ですが。

先生:
「e.d.i.t.」や「the Time is Now」とかを聴いていると、中田ヤスタカ名義のサントラ『Liar Game』でやった事がちゃんと昇華されていると、感心します。

ダフト・パンクについても言えますが、手法としては、エレクトロ、しかも攻撃的なんですが、同時にノイズに終わらせずにポップ・ソングに出来るのは、中田Pの才能ですね。ラストの「Adventure」は、その典型と言えるでしょう。

助手:
たしかに、今回のアルバムはいろんな作品でやってきたことが見事にcapsuleのアルバムとして花開いてますよね。ゴリゴリ路線もメロディアスな路線も。ほんと、こんなにいい曲書けるならPerfumeにもちゃんと残しておいてください!てお願いしちゃいたいですよね。これこそが僕らの「願い」ですよ。Perfumeにもいい曲を残してください、っていうね。