テクノポップ/近未来型アイドル

近未来対談~Aira MitsukiのCOPY問題(5ページ目)

「世紀のテクノポップムーヴメントを終わらせるという、問題作!!」と言い切った、テクノポップ界の刺客、Aira Mitsukiちゃんのデビューアルバム『COPY』について、けろっぐ博士と研究いたしました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ロボットハニー

先生:
10月29日発売の次のシングル『ロボットハニー』も決まっていて、ガチの近未来路線で行く決意が感じられますね。これ、やり続けていったら、アイドル史的には面白いことになりますね。

博士:
博士が勝手に作ったAiraグッズ(非売品)
当然、今回もインストア用にAiraグッズを製作して、披露したいと思います。

先生:
な、、、なん、、、、なんなんですか? これらのグッズ! こんなのでインストア行くんですか? Airaちゃん、迷惑だと思いますけど。

もうすぐ年齢的にも大丈夫なので、クラブを中心に活動する路線でしょう。作詞とか作曲とかより、DJしたらいいと思います。この前の神戸のイベントで鈴木亜美がDJしたらしい(告知にはそうあった)ですが、これが謎なんです。

Terukadoサウンド

博士:
全般に『COPY』を聴いて思ったのがリミックスっぽい処理が実に上手い。いかにもダンス系のDJが作ったという定番をしっかり網羅しており、この点での完成度は高いですね~。

先生:
A-beeとCherryboy Function以外はTerukado(輝門)という人がサウンド・プロデュース(TO-WESTという名義も作曲クレジットで使用)をしていますね。この方は、DJというよりXLというバンドで活動して、GIZA系女性シンガーの楽曲提供をしていたみたいですね。でも、GIZA系の音があまりしないのが、面白いですね。

博士:
中田Pはサンプリングループや音断片をトリッキーに繋げたりフィルターでウニウニしたり~と言ういわゆるDJワーク的な曲がほとんど無く、シングルでもリミックスはカップリングしてこない。DJがフィルターワークで表現しようとする高揚感を中田Pは寧ろアレンジでやってしまおうとするんです。一見至極のDJワークの如く評されたポリリープもよくきくとオーディオ・ループじゃなくアレンジで作り込んで演奏(打ち込み)で再現してます。そういう点では、中田PはDJというよりはアレンジ派、MIDI派のクリエイターと言えるでしょう。

先生:
Perfume以外は結構リミックスやっていますが、中田Pのリミックスってリミックスというよりも、中田的アレンジって感じがしますね。一度、Terukadoサウンドを解剖してくださいよ、博士。

博士:
現時点において多くの人が「エレクトロ系DJ~リミックス」とし認知している内容に近い形を持続し、その範疇において圧倒的な完成度にまで来たAiraちゃんの発展性は、先生が先説された様にクラブ系にあると私も感じます。

雑誌『MARQUEE』の対談においても結構しっかりとサウンド面についても語ってますし、「好きなようにやらせてもらった・・・」的な発言も聞き逃せません。 「性にあわんけ~!!」とか言ってたあ~ちゃんがサウンド面で「好きなよう~」も何も無いような気がしますし。今後ともアーティストとしてのAiraちゃんに期待ですね。
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