テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~アイドル・バトル

けろっぐ博士とオカチメンコ助手を迎えてやっている恒例Perfume対談ですが、『マブ論』を発端によしの番長が『BUBKA』片手にPerfume対談に殴りこみ!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

よしの番長の輝かしい歩み

過去によしの番長は以下の記事で参加してくれました。

YMOとゴダール映画
モー娘。ライヴ解析講座
ハロプロ妄想トークバトル!
ハロプロ聖域なき構造改革

ことの発端は、僕がライムスター宇多丸師匠の『マブ論』について日記で書いた事から始まります。そこでハロプロとPerfumeについて語っていたところ、番長が乱入し、今回の対談、いや大人の議論をすることになったのです。

『マブ論!』いいっすね

先生:
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
マブ論 CLASSICS
先ずは、『マブ論』! いいっすね! 初期においてはほとんどハロプロ論みたいな状態ですが、2003年あたりからの変化が面白いです。僕も初期ハロプロは結構詳しかったわけですが、2003年の「モー娘。ライヴ解析講座」あたりで僕がAll Aboutにてハロプロについて書くこともほぼなくなりました。これらの記事も実質、よしの番長が送りつけてきたものですが(笑)。

番長:
そうですね。前年の2002年は、「ハローマゲドン」が起きた年で、ついにハロプロにもサブプライム問題が炸裂し、翌2003年のハロプロは、ひたすらリセッションを続けていましたね。さすがの宇田丸さんも、この時期にハロプロには筆をつけづらかったのではないでしょうか?

先生:
僕もちょうど、ハロプロに興味が消失してきた時期ですね。やっぱり、深田恭子が好きだ、許してくれみたいな。

番長:
また、同じく2002年には、宝島社から出版されていた『音楽誌が書かないJ-POP批評』が、「総合J-POP評論」から、「1アーティスト1冊」体制に代わりました。この「1アーティスト1冊」と言うスタイルでは、どうしてもファン対象の編集になり、評論的なスタンスが引き込みがちです。2003年位から「J-POPに関する健全な評論」の役割が『マブ論』のみになってしまったのはあるのかも知れませんね。まあ、宇田丸さんがそこまで意識したと言うのは、穿ち過ぎかもしれませんが・・・。

先生:
初期ハロプロについては知っている曲も多いし、それなりに楽しんで読めたんですが、やはり僕が反応したのは、Perfumeであり、片瀬那奈であり、エリカ様であり、リア・ディゾン(「Time」のカヴァーほ評価)なんです。

Aira Mitsukiのやりすぎ感

番長:
僕の場合、最近では、Aira Mitsukiを「Perfumeのフォロワー」と切って捨てるのでは無く、功罪を非常に冷静に評価しているとこに一番反応しましたね。ところで、マブ論を改めて読むと、Aira Mitsukiの「チャイナ・ディスコティカ」って「北京オリンピックの<リスペクトソング>」なんですね。北京オリンピックで花火のCGや口パクが問題となっている事を考えると感慨深いものがあります。

先生:
あ~ちゃんもAira Mitsukiを聞いているとの本人発言がありますね。Airaちゃんは結構おもしろい事やっていると思いますよ。ニューアルバムのタイトルも『COPY』って、確信犯的で、いい意味でのやりすぎ感が好きです。1年目の彼女に8年目のPerfumeレベルの完成度を求めるよりも、どんどん実験を期待しますね。

番長:
Aira Mitsuki のやりすぎ感はイイですね! やりすぎ感にチープさが加わった感覚は絶妙です。やりすぎ&ゴージャスになると、浜崎あゆみとか、OTT(Ovet The Top)を標榜していたFOE時代の細野晴臣になって、どうも、気詰まりになってしまいます。

ちなみに「リズムにおける「やりすぎ」を追求する!」と32ビートを開発したFOE時代の細野氏に対抗して、僕も256ビートを開発し、リズムボックスに打ち込んで見たんですが、単にハイハットがブザーのように「びー」って鳴ってるだけだった高校3年の夏休み最終日。
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