全曲失恋
ガイド:前回のアルバムでかなりの数の曲が出来て、厳選したというお話がありましたが、今回も泉のように曲が溢れてきたんですか?
ながい:
そうです。とはいっても曲の原石みたいのがいっぱいあるだけで、その中でメンバーが好きなのをカッチリと創り込んでいくわけです。こぼれてしまう曲の中に意外とヘンテコでカッコ良いのがあったりするので、どこかしらイタイ気持ちになります。
ガイド:
アルバムタイトルの『愛もれ』は、2曲目の曲タイトルですね。アルバムにはもれる水滴いっぱいだったり、アルバム全体のトーンも哀愁(演歌とかユーロビートとかそういう類のものではない)が漂いますね。ニューウェイヴ的なほろ苦さと言いましょうか・・・メンバーの失恋とか、、、ないですよね。
ながい:
おーっ わかってますねー!このアルバム、実は「失恋」をテーマにしたアルバムなんですよ。全曲「失恋」。極論かもしれないですけど、ロックって被害者意識が強くないと面白くないじゃないですか。かと言って、ぶどう÷グレープはクラッシュやシャム69っみたいにはなりえないし。
うちのカオであるくみんこやみどりちゃんの被害者意識をテーマにするなら、それはもう「失恋」しかないと思ったわけです。僕のリードボーカル曲は、相手の男側の気持ちを唄ってる感じです。アルバム最後には救いの曲を入れました。
セクハラのつもりが・・・
ガイド:4曲目の「発情」、、、ストレートなタイトルですね。作詞された方は確信犯です。あっ永井さんですよね。くみんこさんからは特に抵抗はなかったんですか?
くみんこ:
えっ・・・?抵抗ですか?うーん。ないです☆
ながい:
セクハラって、相手が退いてくれないと成り立たない。これくらいだと全く抵抗なく唄ってしまうから、つまらないですねー。
ガイド:
そうそう、幻のたぶん永遠に発表されない、ぶどう÷グレープの変態PUNKサイドが堪能できる「F・N・T!」を元気いっぱ い歌うくみんこさんですから、当然大丈夫ですね(笑)。
くみんこ:
そうです☆まったく問題ないです。ふだんの練習歌わされる曲は、もっとおもしろい・・・(笑)。
「F・N・T!」でさえ、これくらいだったら世に出しても大丈夫だろうってバンドで判断したんですけどね・・・。
ながい:
「F・N・T!」ですが、なんとアメリカでリリースされます!ぶどうのこれまでの音源、アメリカではオンラインで販売されているんだけど、ディスクでも売ってもらえる事になりました。これは向こうが選曲したベスト盤で、「F・N・T!」はなんとしても入れたいとの事なのでOKしました。
くみんこ÷グレープ |