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4-D mode1が23年ぶりの新作を!(2ページ目)

伝説のバンド、4-Dが4-D mode 1として再始動! 『Rekonnekted』のリリースを記念して、小西健司、成田忍、横川理彦のお三方にインタヴューしました。平沢進(P-MODEL)、川喜多美子(D-Day)も参加!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

TRAYでの共同作業

ガイド:たぶん、今回収録された13曲以上のストックから選曲されたのだと思いますが、各人持ち寄りという感じ?それとも、合議制で選曲されていったのでしょうか?

4D LIVE
横川:
今回のアルバムは、3人一緒にセッションしたものからスタートしていて、学芸大学のギャラリーTRAYを借りて共同作業をした、というのが基本です。

小西:
前回のインタビューで『曲は沢山あります』って宣言した曲は、実は殆ど入って無くって(笑)。夏前辺りから何回かTRAYに集まって、スケッチをしたものの中から、曲をかなり無理して絞って最終出来上がりにまで持って行きました。『次会うときは今ある曲をまとめよう』って話で、次集まるとみんな更に新曲を持って来てたりして。ほんとの所、今スケッチだけでまとめてない曲がどれくらいあるのかわからない。僕もみんなにまだ聴かせてなかった曲あるし。でも、忘れちゃってるんですよね。最終日目前でも、リストアップしたら16曲位ありました。で、『ライヴでお馴染みの何曲かは、さすがに全部外すとまずいだろう』って事で、新しい曲を削ることになりました。

成田:
曲作りの最も重要な部分で、横川君のかなりブッ飛んだテキストがありました。それの上手くいけたところを選んだ感じです。Kishasaの旅日記は個人的にバカ受けしました。そんなところに行ってみたいとみんなきっと思うでしょうね。聴いた人の感想を是非聞きたいね。

横川:
TRAYでベーシックトラックを試している間、きっかけになりそうな単語とか歌の断片を妄想していくんだけど、そこで瞬間的に出てくるのは自分がずっと抱えている題材で、まあ言ってしまえば旅とか記憶の転化・連結とかになってしまうんですが、それ自体は音楽に限定したものじゃなくて、映画とか小説とか、他の表現形式と同じ想像力の問題です。僕の場合は、ここ10年のインドネシアとかアフリカ、中東へ旅したことが大きくて、それがコンピュータのシーケンスをきっかけに場面やストーリーを形作る。例えば<僕の工場君のコンビニ>は、インドネシアで地元の人たちが買い物する中国系のスーパーをうろうろしてたのが妄想の出発点です。日本の人は自然素材のサンダルがいいんだけど、ジャカルタの人にとってはプラスチックのペナペナのやつが壊れなくてずっときれいだからありがたかったりするんだよね。えーと、旅の話をはじめると永遠にしゃべってしまうので…。

小西:
はぁーそうなの?<僕の工場君のコンビニ>の話は今聞いたよ(笑)。実はね、内緒で発売前のこの曲を、若い人達に聴かせたんだけど『なんでこんな歌詞を?』ってゲラゲラ笑ってた。僕も『何で?でも面白いからいいじゃん』だったんだけど(笑)。この裏にあるリアリティーを、このインタビュー読んだ人が聞き直すと確実に音の世界観変わるね。得したよね(笑)。で、そのプラスティックのペナペナなんだけど、平沢君とタイとインドネシア行って思ったんだけど、現地で生産されてないものは、廃棄処理能力無くってどんどんゴミとして放ったらかしにされてしまうんだよね。おっと、これは増長モードに入るので、この話はここで(爆)。

成田:
今、プロデュースしているD'espairsRayというヘビーな音出しているバンドの連中、やっぱり<僕の工場君のコンビニ>がバカウケでヘビ・ローになってるって言ってたから、これってかなりイケてるんですね。

D'spairsRayはこんなバンドです。
D'espairsRay Official Web Site
MySpace - D'espairsRay
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