小西康陽とロケットマン
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フライング・ロケットマン |
普通なら、ここで芸人シンガーとしての終わってしまいます。しかし、ふかわりょうは当時まだピチカート・ファイヴとしてやっていた小西康陽と1998年に、ロケットマンを結成し、デビュー・アルバム『フライング・ロケットマン』をリリース。真相は知りませんが、小西康陽はお遊び的にスネークマンショー的なことをやりたかったから、ふかわりょうと組んだと邪推をしていました。
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スネークマンの蛇足サウンドのパートは明らかにピチカート・サウンド。ふかわりょうが全然歌っていない曲もあるわけで、ふかわりょうの存在意義はギャグのパートに偏っています。ギャグは、ふかわりょうのシュールさが受け止められない人にはキツイのもあります(「Melancholy Rocketman」とかね)。僕的にウケたのは、「Rocketman Rapsody」。ふかわりょうが先生役になって、ラウンジサウンドにあわせて出席名簿を読み上げながら、「カーテンで遊ぶな!」と注意するという何のオチもないネタなんですが・・・僕は不条理さが好きなのかもしれません。
このアルバムを再度チェックしていて、面白い事を発見しました。ふかわりょうと言えば、先ほども書いたように、マッシュルーム・カット。小西康陽もマッシュルームで知られていますね。そう、ロケットマンはマッシュルーム同盟である筈。しかし、この時期のふかわりょうは、マッシュルームではなくセンター分け(新年の特番を見たところ、現在もマッシュルームではない)!
ロケットマン独り立ち
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ロケットマン・デラックス |
ピチカート・ファイヴは、2001年3月31日に解散しましたが、ラスト・オリジナルアルバムとなった『さ・え・ら ジャポン』(2001年)にふかわりょうも参加しています。その1年前ほどにリリースされたロケットマンのセカンド・アルバムが、『ロケットマン・デラックス』。この時点でロケットマンはふかわりょうのソロとなっています。「小心者克服講座 remix」(これ好きです!)に小西康陽は参加していますが、他の曲はコモエスタス、坂井壱郎、田中知之、福富幸宏などとのコラボという形をとっています。1作目と比べると、小ネタギャグは減って、よりDJ的な要素が増えています。クラブDJ、ふかわりょう=ロケットマンとしての転機と捉えてよいでしょう。
サンバじゃない?
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BeatMania Soundtracks*THE SOUND OF TOKYO! |
ロケットマンの作品の中でも、僕が評価するのは、小西康陽がプロデュースした『BeatMania Soundtracks*THE SOUND OF TOKYO!』(2001年)というコナミのダンス・ゲー『beatmania』のゲームサントラに収録された「サンバじゃない?」です。ふかわりょうの不条理ギャグをサンバに乗せたクラブサウンドは、彼の魅力が最大限に引き出されています。
その後、2003年にバラエティ番組『内村プロデュース』の企画もの、NO PLANにふかわりょうは参加していますが、このフォーマットでは彼の魅力は埋もれています。
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PARTY TIME |
そちらよりも同年に彼がリミックスしたCheeky Girlsの「PARTY TIME」を推しますね。
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おバカなチーキー・ガールズ