KAGAMI
ガイド:All AboutでもFrogmanに関わりのあるアーティストをインタヴューさせて頂きました。KAGAMIさんは、オープニング・トラックですね。GigoloのDJ HELLさんにインタヴューした時、「FrongmanのKAGAMIは(Gigoloからのリリースが)もうちょっとの所だったんだ。『The Broken Sequencer』はとってもいいアルバムだと思う。」という賛辞を贈っていたのが印象的です。KAGAMIさんとの出会いは?
KEN=GO→:
KAGAMIはまだ18歳の学生だったときに、デモテープを送ってきたんですね。ひどく荒削りで、雑な感じもありましたが、ものすごく勢いを感じるダンス・トラック(「Y」と「Pyon Pyon」というデビュー・シングルに収録された曲)でした。5分カセットに入ってて、説明も何もなくて、しかも曲が長くて途中でブチって切れてる(笑)。当時、日本産のDJツール的な曲はほとんどなかったので、すごく光るものを感じました。興奮して、深夜なのに「聴いてくれ!」って野田さんに電話して、電話越しに曲を聞いてもらったなぁ。
「The Broken Sqquencerフライヤー」 |
◆WIRE GIGS~kagamiさん
Hakan Lidbo
ガイド:Frogmanは海外のアーティストの作品も結構出されていますが、Hakan Lidboさんの教授カヴァー(『Fieldworks』)をリリースした経緯を教えてください。僕は、Hakanさんの変名ユニット、Data80が収録されたForce Tracksからリリースされたレーベル・コンピレーション『Digital Disco』を偶然買って、はまった口なんです。一度お会いしたんですが、Hakanさんはとてもインテリジェンスを感じる音楽人ですよね。
KEN=GO→:
Hakanは、レーベル・ハンターみたいなひとで、気に入ったレーベルにはいきなり何十曲も入ったデモCD-Rを送りつけるんです。そうやって、たくさんのレーベルから作品を出している。Frogmanにもそんな風にデモが送られてきて、最初はテックハウス系が多かったんですが、Data 80的なエレクトロは僕も好きなので、そういう曲のストックがあるなら、聞かせてくれと頼んで送ってもらった中に、ひっそりと「Fieldwork」のカヴァーがあって、僕はオリジナルも大好きだったので、これをぜひやらせてくれと言って権利を獲得しました。
元の曲もロンドンと東京でのやりとりで海を越えて作ったものだし、今度はストックホルムと東京でそういう試みをやろうって、リミックスやリリース形態を詰めていきました。いま一歩で実現しなかったんですが、トーマス・ドルビー本人が新規に歌ってくれるという話にまで進展しておもしろかった。
◆Hakan Lidbo氏の教授カヴァー