サエキさんとのコラボ
ガイド:サエキけんぞうさんが作詞の「涙のターニングP」は、バンドの新しい魅力が引き出されている素敵など真ん中のポップですね。これは、サエキさんの歌詞が先に来たんですか?
ながい:
そうなんですよ。今まで詞先で曲作った事がないから、これはかなり悩みました。同じ歌詞で2曲分作ったんですが、サエキさんからも厳しいダメ出しが来たり・・ もう半泣き徹夜でがんばりました。ライブで演奏してますが、かなり評判良いです。実は使われなかったもう一つの曲もなかなかのメロディで、当初はそっちが通ると思ってたんです。サエキさんも薦めてくれたので、いずれ歌詞を変えてリリースしても良いかなと思ってます。
ニューウェイヴ~テクノのワク
ガイド:3曲目の「システムズ・オブ・ロマンス」・・・セカンドの「ヘヴン17」に続く、確信犯タイトルですね。
ながい:
いひひ。こういう事するから、ぶどうってテクノやらピコピコやらニューウェイヴっていうワクに入れられちゃうんですよねー。僕と同世代でそのへんを聴きまくってた人達に多少のシンパシーを感じてもらえたら嬉しいですね。ジョン・フォックスはどうしてるんだろう?
ガイド:
「ワタシハ ノー メッセージ」は、ぶどう÷グレープ史上、一番テクノなトラックに仕上がっていますね。これはやはり1曲クラフトワークしようとかいう乗りでしょうか?
ながい:
直球で取り上げていてもおかしくない、ありそうで無かった曲ですね。クラフトワーク的無機質感にとどまらず、ウェットな感じで出たのは、ヴォーカル(というかヴォイス)担当の子供から老人までの素敵なゲストのおかげです。
ぶどう÷グレープ |
マッカートニー中毒
ガイド:意外かもしれませんが、今回一番気に入ったのが、「このカゼが治るとき」。ちょっとXTCだからなぁーと自己分析していたんですが、「初期WINGS+BAD FINGER的」とのパンフレットの解説を読んで・・・なるほどと。僕自身、マッカートニー中毒なところがありますから。そのあたり、永井さんとも近いのかなぁーと思ったりします。
ながい:
マッカートニー中毒・・は僕もありますねえ。ポールって、特に70年代あたりの作品って、乱暴、粗野、大胆な曲展開をする作品が多くて、例えばエルトン・ジョンみたいにスマートじゃなくて・・・でもそこがスリリングでカッコイイと感じます。
「このカゼが治るとき」は未だに自身でも、なんでこうなったのか解らない不思議なコード展開の曲です。全く意識していませんでしたが、言われてみれば、WINGS的な香りはあるかもしれません。