トイポップの本命、TOY
Toy |
02. Don't Be
03. Sedan Through Tunnel
04. Rabbit Pushing Mower
05. The All Seeing Eye
06. Swingswung
07. Valley Cars
08. Golden Fish In Pool
09. Realistic Martian Landing Set
10. Googie Dream Home
11. Decorama
さて、今回の特集をするきっかけとなったのが、スウェーデンのTOYであります。名前からして、トイトロニカの大本命! TOYはイギリスのコンポーザー、Alisdair Stirlingとノルウェーのベルゲン出身(Royksoppと同郷)のプロデューサー、Jorgen Traeenからなる二人組。最近では、Erland Oyeの在籍するThe Whitest Boy Aliveなんかもリリースしている“小さな町のスーパーサウンド”というまるでベルゲンを表したような名前のレーベル、Smalltown Supersoundから彼らのデビュー・アルバムがリリースされています。
彼らを知ったのは、ノルウェーの歌姫として僕が崇めるAnnieちゃんのMIX CD『DJ Kicks』で「Rabbit Pushing Mower」が、選曲されていたからです。最初はAnnieちゃんも、まだ若いのにモンドな選曲をするもんだと感心したのですが、調べてみるとTOYである事が分かったのです。これこそがディズニートロニカです。家でエレクトロニカを聴きながら、気分はディズニーランド。ディズニー風シンセサウンドに、ビックリ箱の「ぼよよ~ん」という音や、レゲエっぽいアフタビート(これがおもちゃのメカっぽさを感じさせる)が乗っかっていて、ひねくれ度も最高です。ジャケもファンタジックな乙女心を燻る(俺は乙女ではないが・・・)、こいつら確信犯です。ちょっとひねくれた乙女のみんな、聴きましょう。
ピロちゃんの孤高の一枚
Wunderland |
02. Grosse Welt, Kleine Welt
03. Der Geruch Der Stadt
04. Rush Hour in Singapore
05. Die Haengebrueckenbauer
06. Hal's Dream
07. Am Morgen & Ein Spaziergang
08. Ein Herrenzimmer in Schottland
09. Blick Durch Eine Zeitlupe
10. Atlantisches Intermezzo
11. Gespraech Mit Der Erde
12. Passage to Melilla
13. Augenblick
14. Programm 15
15. Pisang
16. Abschied Von Einer Schoenen Zeit
「他にもTOYみたいな奴は居なかっただろうか?」を考え込んで、思いついたのが、Ata Takレーベルを主宰し、Der PlanのメンバーでもあるピロちゃんことPyrolatorのソロとしての3作目のアルバム『Wunderland』(1984年)です。TOYと同じく動物たちがあつまるファンタジックなジャケでサウンドもファンタジックですが、どこかひねくれている(ここが重要なのかもしれない)。TOYと同様に動物の鳴き声などがサンプリングされ、前述のペリキンや特にMartin Dennyへのオマージュが感じられます。80年代ニューウェイヴものとは一線を画する孤高の一枚としてお勧めします。
他にもディズニートロニカまたはトイトロニカを発見したら、ぜひメールをください。