ノーウェジアン・ニューウェイヴ
前回はロイクソップに代表されるノルウェーのエレクトロ~ラウンジビーツ系を中心に紹介しましたが、ニューウェイヴ系に焦点を当てましょう。ノルウェーはa-haだけではありません。80年代よりニューウェイヴ・シーンもありました。その中心が、Unitonというニューウェイヴ系インディー・レーベルです。そこからは、初期のフラ・リッポ・リッピ(Fra Lippo Lippi)やHoly Toy、Viva、De Press、Tim Storyなどがリリースされていました。北欧のジョイ・ディヴィジョン~フラ・リッポ・リッピ
フラ・リッポ・リッピはノルウェー語でありません。由来は、イギリスの詩人のロバート・ブラウニング(Robert Browning)が題材にしたイタリアの画家であるフラ・リッポ・リッピ(又はフラ・フリッポ・リッピ)から。メンバーは変動していますが、ルネ・クリストファーセン(Rune Kristoffersen)が中心に結成され、セカンド以降参加したヴォーカル担当でもあるペール・オイステイン・ソレンセン(Per Øystein Sørensen)は実質解散後の'00年代もフラ・リッポ・リッピとして活動しています。amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
The Early Years |
Songs(Easter盤) |
『Songs』の後、彼らのもう一つのルーツと言えるスティーリー・ダン(Steely Dan)のウォルター・ベッカー(Walter Becker)をプロデューサーに迎えた『Light And Shade』(1987年)、『The Colour Album』(1989年)、『Dreams』(1992年)とリリースしていきます。クリストファーセンが抜け、ソレンセンのみとなったフラ・リッポ・リッピとしてフィリピンのみで『In a Brilliant White』(2002年)という復活アルバムをリリースしています。日本でもそこそこ人気のあるバンドですが、本国以上にフィリピンで大人気という現象は大変興味深いです。確かにマニラのタワーレコードでフラ・リッポ・リッピのコーナーがあった記憶があります。
The Best of Fra Lippo Lippi |
比較的最近のシーンを見てみましょう。