T4P設立
――SweepのサブレーベルとなるTECHNO 4 POP(T4P)は、よりテクノポップに専念しようと作られたのですか? どうして“4”なんですか?そうですね。テクノポップの為に作りましたが、80年代のニューウェイブ等もこの中に内包していくと思います。なぜ"4"か…語感がよかったというのと、TECHNOとPOPの間に何かを挟んで、1つのワードにしたかっただけで、"for"という意味合いでは使い方が変ですよね。
その昔TECHNOPOPを"Technology Pop Music"と言ってましたが、現代の音楽の多くがその当時のテクノロジーで動いてるとしたら、ポップの為のテクノ(テクノロジーを使った)というのも間違いではないのかな?ま~こじつけですが。
――T4PからのコンピはVOL.1が2005年3月30日なので、このVOL.4も含めて1年で4枚のリリースとなりますね。凄いペースですねが、最初からの計画でしょうか?
3枚目までは想定してたのですが、続けていくうちに認知されてきてデモが集まるようになってきて、まだまだ面白くて、素晴らしいバンドがいるよねって事になって、Vol.4が出ることになりました。
――VOL.4までで62組のアーティストが参加していますが、All Aboutでインタヴューさせてもらったり、知り合いだったり、T4Pにはとても親近感を持っています。細江さんの人脈から参加しているアーティストもいるのでしょうか?
最近はデモを頂いて選んでるアーティストも増えてきましたが、多くはZUNBA小林君の努力と人づてで紹介して貰ったりしてます。自分の人脈だと古い人で既に引退をしてたり忙しすぎたりで、難しいんですよね。現状ライブ活動してる小林のほうが色々と広げやすいのでお願いしてます。
――このコンピを聴いていると、「Techno Pop is not dead!」となんだか勇気が沸いて来ますね。YMOの遺伝子を感じる作風から“我道を行く”作品まで。個人的に注目したのが、90年代終盤、まだニューウェイヴ・リヴァイヴァルがメジャー化する前、ネオ・ニューウェイヴとかTOKYO NEW WAVE OF NEW WAVEなどと呼ばれていたムーヴメントから出てきたSKYFISHERの「IT -Hideaki Miyamoto Remix-」と80年代のアンニュイさがキュンと来るisogo turumiの「シリウスと石だたみ」の二曲です。細江さんのご意見もぜひ聞きたいです。
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
TECHNO4POP VOL.4 |
02. 装置メガネ「メガネジェネレーション」
03. CUPPIE☆RUMNE「Super System No!(すーぱーしすてむのー)」
04. SKYFISHER「IT -Hideaki Miyamoto Remix-」
05. チキュウ人「Boom」
06. ゼンマイ「テレビジョン」
07. isogo turumi「シリウスと石だたみ」
08. フォーチュンめがね「恐怖博士」
09. 負け犬「グループ交際」
10. アグリカルチャーズ「新宿のそば屋の亭主」
11. アーバンギャルド「恋をしに行く」
12. CUBE(K5)「HOT SPICE」
13. コスモワークス「右脳左脳」
14. FQTQ「Monster's Cafe」
15. TTR (TECHNOTRAIN)「ASAKAZE」
勇気が湧きますよね、私感ではありますが日本だとちょっとアングラなジャンルだとなかなかCDみたいなメディアにならない(売れない)様な気がします。
最近よくLast.fmを聞いてるんですが「え?」これでいいの?ってアーティストがCDを出してて、amazonのimportで買えたりしますよね。ヨーロッパでは「Techno Pop is not dead!」と言うまでもなく生き残ってるみたいだし。モノ的には負けてないので、素晴らしいCDをリリース出来てるなと思います。基本的に現在コンピに入っている方々は皆好きですよ。そうでなければCDを作る意欲が生まれませんから。