テクノポップ/テクノポップ基礎知識

テクノ・ファッション考(3ページ目)

今回は気持ちだけ“ファッション・ビューティー チャネル”のガイドとして、テクノポップにおけるファッションを特集します。テクノカットに人民服にエナジードームだ! これで貴方もファッション・リーダー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

人民服

こちらも『カルトQ』の超カルトクイズになった問題です。

「高橋幸宏のオリジナル・ブランドから限定発売された“赤い人民服”の一着の値段はいくら?」

Solid State Survivor
正解は「17万円」という人民服なのにブルジョアジーな値段! 人民服というのは1970 年代初期からの「Bricks」「Bricks MONO」といったブランドを手がけた服飾デザイナーでもある高橋氏が明治時代のスキー服をモチーフにデザインしたのですが、セカンド・アルバム『Solid State Survivor』の大ヒットのお陰で“赤い人民服”として知られるわけです。

YMOを初めとしたテクノポップの人たちは、外国人の目で再発見したような日本や東洋というのをサウンドやヴィジュアルに多用していました。“赤い人民服”というのもそこにぴったりはまったのでしょう。

Chakra
東洋的なテクノポップと言えば、渡辺プロに所属していたチャクラですね。デビュー・アルバム『Chakra』(1980年)のジャケを見ていただけば、一目瞭然。小川美潮のヴォーカルと板倉文のサウンドは、摩訶不思議な魅力に溢れていました。

よく「テクノカットや人民服のブームを起こしたYMO」のような能書きがありますが、テクノカットは良しとして、人民服が巷で流行っていたとは思えません。たとえ持っていても、ほとんど着ないでしょう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます