いきなりですが、老若男女を問わずエアライン・デザインに魅せられている人たちも多いのではないでしょうか? 僕はコレクターでもなんでもないですが、そんな一人です。エアライン・デザインをキーワードにネット徘徊をしていて、見つけたのが、AIRS/AirsPortというサイト。AIRSはデザインラボ、そしてAirsPortはレーベルであり、レーベルオーナーでもある伊藤敦志さんにエアライン・デザインとエアライン気分がいっぱいのレーベルについてお伺いしました。

AIRS/AirsPort

エアライン・デザインとの出会い

――はじめまして。AIRS/AirsPortはとってもすてきなサイトです。凄いこだわり・・・全てがエアラインで統一されている。壁紙は現在、PCに使わせていただいています。伊藤さんとエアライン・デザインの出会いは?

初めて意識したのは、たぶん98年頃。当時のスタジオボイスで「Airport for Airport」という特集が組まれて、エアラインというよりもエアポートに惹かれました。ちょうどその頃、初めて空港を利用したというのもあるのですが、子供の頃は飛行機なんて金持ちしか乗れないものだと思っていたので、憧れもあったと思います。

――もともとグラフィックデザイナーとして活動されていたんでしょうか?

AIRSを始める1年ぐらい前から正式にデザイナーを職業にしました。それまではポップアート系の作品を作ったり、バンドっぽいことをやったりして、その合間に趣味的にCDジャケやレコードジャケをデザインしてました。

BANANAFISH

――1997年から2001年までインディー・レーベル「BANANAFISH」を主宰されていたらしいですが、どんなサウンドが主体のレーベルだったのでしょうか?

ネオアコ・ギターポップに代表されるインディーポップなサウンドがメインでした。当時は割とローファイな音も面白くて、わざと手作り感を出したり、ヨコのつながりも多く、楽しくやってました。

『kodacolor days, toffee-apple nights e.p.』(1997年)
――伊藤さん、ご自身もANALOG 2ND CAMERAというユニットで活動されていたらしいですが、どのような作風だったのでしょうか? また、影響を受けたアーティストなどはいたのでしょうか?

もともとは僕が自称アーティストみたいな活動をしていて、ANALOG 2ND CAMERAはTシャツやジャケをデザインしたいための架空のバンドというかただのネーミングだったのですが、メンバーに恵まれて実際に始めたユニットでした。サウンド的にはローファイなギターポップで、フリッパーズ・ギターやハウスマーティンズ、ジョニーディーなんかの影響を受けていました。

AIRSからAirsPortへ

――2002年にはデザインラボ「AIRS」を設立されるわけですが、ポスター、レコードのジャケ、フライヤーなどのお仕事も多いようですね。当然、エアライン的な発想のデザインもありますが、ポップなレトロフューチャーな作風が多いですね。デザインする時の考え方などあれば、教えてください。

メインはデザイナーなのですが、ヴィジュアルのイラスト自体から仕上げることが多いので、自分の趣味的な部分が出やすいですね。事務所の本棚も60~70年代のいわゆるレトロフューチャー的な資料が多くあって、参考にしたりもするのですが、デザインをする時は「今」の要素も入れるようにしています。

――ある意味、レーベルをやっていた伊藤さんがエアライン・デザインに魅せられて、AIRSに続いてAirsPortという新レーベルを設立されたのは、自然ではあるのですが、とても行動力の要る行為ではないかと。とてもあついものを感じますが、デザインとサウンドを結びつけたかったという思いは強かったのでしょうか?

前のレーベルの時からデザインとサウンドを結びつけたかったのですが、技術が足りなかったせいもあり、うまい具合にカタチにすることができないままフェイドアウトしていってしまいました。レーベル(自然)消滅後も他のレーベルさんのジャケとかをやらせていただいていて、加えて自分が本職のデザイナーになってデザインに専念できる環境が整ったので、何かできるんじゃないかなと思って、AirsPortを始めました。といってもまだコンピを1枚しか出していないので、これからいい感じにやっていければと思っています。