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エアライン的レーベル~AirsPort(2ページ目)

セントレアで活気づく名古屋発、エアライン・テイストたっぷりのレーベル、その名もずばり、AirsPort。レーベルコンピ『AirsPort Terminal 01:Wanderlust』から特選エアライン・ジャケまで。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

AirsPort Terminal 01:Wonderlust

――ファースト・フライトとされているレーベル・コンピレーション『AirsPortTerminal 01:Wanderlust』ですが、15組のアーティストはどのように募集そして選考されたのでしょうか? エレクトロニカ(かなりポップですから、ポップトロニカ)からギターポップ系のヨーロッパのインディーポップ的なものを感じます。全体を聴いた感想としては、素敵なエアポートのラウンジルームでこれから旅に行くような気分。選考の基準とかもあれば教えてください。

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
01. Welcome to the AirsPort
02. meton milk: Bloom 
03. golf: Tomorrow
04. the time capsules: Call Me Up 
05. johnny johnny: Still I Always... (remix) 
06. les nuits: Wonder Green 
07. killer condors: Panorama (360°panoramic mix) 
08. silver plane: Out 
09. caraway: Tandem Bicycle 
10. lost in found: Helluva Mess 
11. native: You
12. modern channel: My(ハート)dB 
13. honey mood machine: Tour de Paris~paris or bali~(2004 room flight mix) 
14. umagosai: (Fuck All) Heroes
15. cigarette she was: World


募集については当初レーベルをやるつもりではなく、音楽を作っている人とコラボ的にできたらと思って、ちょうどその頃AIRSとしてサイトをオープンしたので、ネット中心で始めました。予想以上の応募があって、すごくいいバンドもあったので、だんだんコンピを作ってみようかなと思うようになりました。あとは僕が適当にネットをうろうろして見つけたバンドやその友人を紹介してもらったり、昔からの知り合いのバンドだったりを集めました。選考の基準というのはあまりハッキリしていなくて・・・なんとなく直感です。ジャンル的にはバラバラな15組のような気もするのですが、並べてみるとトータル・コンセプト・アルバムみたいになって、僕自身もビックリしました。

――個人的には郷愁感もあるエレクトロポップ寄りのkiller condorsや一番エアライン的なちょっとラウンジムードのhoney mood machineが特に気に入りました。偶然にも両曲とも、エアライン的コンセプトが感じられますが、これはアルバムのコンセプトを知った上で作ったのでしょうか?それとも、ただの偶然?

ほぼ偶然です(笑)。コンピのコンセプトやレーベル名の「AirsPort」が決まったのはかなり最終段階だったので、その時点で音源はほぼ揃っていました。逆に揃った音源を並べて聴いてみて、後付けでコンセプトを決めました。ただ、honey mood machineだけはすべて固まった頃に急遽決まったので、意識して作ってくれました。

――このCDは平面的なグラフィックだけでなく、立体的にパノラマ構造になっている!このタイプの立体ジャケを作るのはかなりご苦労があったと思いますが・・・アイデアそしてコスト的にも。

アイデアはどんどん出てくるのですが、それを実現するコストが難しいですね。このアイデアを考えた時はまだ誰もやっていない仕様のジャケだったので、ほとんどのプレス業者さんに断られました。いろいろ探して、結局見積りまで出してくれたのは1社だけ。その担当者さんと何度も相談して、やっとカタチになりました。コスト的には本当は定価5,000円ぐらいじゃないと元は取れません(笑)。それでも出したのは、デザインとサウンドを意識する「AirsPort」のレーベルとしての意地というか、そんなアホなレーベルがあってもいいような気がしたので。

――また、レコード愛好家を十分に楽しませる細部へのこだわりが素晴らしいです。帯も素敵。内部のグラフィックはDepartureからInformation Counterまで繋がっており、ちょっとしたキーワードが散りばめられていますね。

昔からそういう意味深なものが好きなので。僕自身もかなりレコードを買うので、こういうのがあったら欲しいなという感覚で作りました。キーワードとかは買った時には気づかなくて、久々に見たら、ああそういうことだったのかとやっと気づく程度に入れておきました。

――配布が終了したようですが、6曲入り『AirsPort Terminal 1.5:Deep Wanderlust』という初回特典ボーナスCDまである。特典だけにしておくのが惜しいくらいの内容ですね。

ありがとうございます。最初、各バンド2曲で2枚組にしようと思っていたのですが、最終的に各バンド1曲ずつになってしまったので、それをまとめたものです。個人的にもかなり気に入っています。

01. cigarette she was: cigarette "0" us
02. shaggy-sheep: love. hate. sorrow. joy.
03. silver plane: for the heart of my secret way
04. caraway: mockin' bird hill
05. oyamada eiji (les nuits): where are you?
06. golf: sigh

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