デビュー・アルバム
――では、11月26日にドロップされたデビュー・アルバム『Colorful Vibration』(2004年)について。ちょっと悪魔的で、ちょっとエロキュートな感じのジャケが印象的です。Pyoknのアートワークのほとんど(?)を手がけられている前田さつきさんによる作品ですね。髪型からして、ちょっと美樹さんに似ている気がしましたが?01. グッドバイ
02. ガネーシャ
03. ロボ
04. その匂い
05. うすずみ色前線
06. 骨の声
07. 繭と空
08. 微睡
09. 幻の喫水線
10. BE YOURSELF
【Miki】そうですね、前田さんが持った私のイメージをそのまま描いてもらいました。
【Hideo】実は前田さんがMikiにぞっこんで、、、
【Shinya】もう僕ら野郎2人なんかそっちのけですよ。視線が違うもん多分(笑)。
【Hideo】そんなわけで今回Mikiを大フィーチャーということになりました。ちなみに前田さんとの出会いも下北ビレッジバンガードの張り紙です。
――では、楽曲について。アルバムの1曲目というのは、作品の質を図る上でいつも注目しています。1曲目だけど「グッドバイ」・・・サビへ行く展開がとても素晴らしく、隠し味的なひねくれたセンスが1曲目に相応しいと感じました。この辺のセンスはどこから来るんでしょう?
【Hideo】曲順は単純にイントロの部分がこれから始まるワクワクする感じがして、これは絶対一曲目だろうと。この曲は本当にいちいちひねってひねってとエディットした記憶があります。例えば、普通に4つ打ち曲なのに、あえて4つを刻むバスドラにカリッみたいなノイズをまぶしたりしてました。どこか根底に普通ではなくありたいというアンチ的なものはあるかも知れません。でもなんだかんだ結果かっこ良ければ、例えひねり度がゼロでも、全然そのまま行ってしまう時もたくさんあります。
Miki |
【Hideo】実は「その匂い」にはリミックスが存在してまして、MAGNAROIDというトラックメイカーに作ってもらったことがあって、それが80'sエレクトロな雰囲気ですごくいいんですよ。今回もアルバムに入れようかどうしようかかなり迷いました。また別に思いっきりフロア向けなリミックスはやりたいと思っているので、いきなりライブ会場とかで披露するかもしれないです(因にMAGNAROIDのリミックスはホームページで一部聴けます)。
【Miki】私は曲を聴いてボーカルのイメージがじとっと涌いたのを覚えています。湿気ぽく。
Hideo、Shinya |
【Hideo】決めていたことと言えば、音数を少なめにというのはありました。普段作る曲はどうしても音数が多くなってしまうので、そこを変えてみたいという感じで。大枠で僕もShinyaも共通してテクノな曲を作ろうというところがあったと思います。結果、僕もShinyaも自分たちの中では一番好きな曲になってますね。
【Shinya】テクノな曲という意味では、9曲目の「幻の喫水線」も同じぐらい大好きな曲ですね。
Hideo、Miki、Shinya |
【Miki】そういう自分たちのノンジャンルな所をまとめて、私たちのテーマが「カラフル・バイブレーション」なんです。
【Hideo】とにかく雑食で、気まぐれなんだと思います。あれこれ欲張りだし。
【Shinya】もっともっといろんな要素を取り込んで驚かせたいですね。