ブリットポップも日本語ソング
ブリットポップ時代って、何だったのかいまいち分かりません。でも、ブラー(Blur)のXTCなんかに繋がる、オアシスとは違ったひねくれたセンスは好きでした。アルバム『The Great Escape』(1995年)では、働きすぎの日本人に「Yuko And Hiro」を捧げました。女性ヴォーカルの日本語から始まる、割とエレクトロニックなバラード。ちなみに、ブラー、オアシス、パルプなども登場するブリットポップ映画『Live Forever』も公開予定。日本人の名前をタイトルにした曲としてはMen At Workの「Shintaro」。オーストラリアで大ヒットしたテレビ時代劇『隠密剣士』のストーリーを歌ったもので、Shintaroとは主人公の名前。シングル『It's A Mistake』のB面の曲で、2003年の再発アルバム『Cargo』には収録。以前テレビでライヴ放映したときに「Edo(Yedo?)」という曲があったらしいですが、ご存知の方は一報をお願いします。
エニグマ(Enigma)のメンバーとして有名なルーマニア出身のMichael Cretu(ミヒャエル・クレトゥーでいいのかな?)は、Cretuというユニットをやっていました。『Die Chinesische Mauer』(1985年)は、「中国の壁」という意味で・・・基本的には、インストや歌唱部分はドイツ語のアルバムですが、「Samurai」や「Mikado」という曲をやっています。エニグマやディープ・フォレストといったニューエイジともクロスオーヴァーする人たちは、ワールド・ミュージックの一環としての日本も含めた非西洋圏の題材というのが多く見られますね。
ジャパニーズ・ニューウェイヴとして、イギリスのインディー・チャートのヒットとなったフランク・チキンズ(Frank Chickens)のシングル『We Are Ninja』(1984年)。他にも、「Cheeba Cheeba Chimpira」「Mothra」「Pikadon」などの日本ネタの曲が満載のジャケ写のアルバム『We Are Frank Chickens』(1984年)に収録されていますが、再発希望。山田風太郎の『甲賀忍法帖』がモチーフとなったらしいですが、日本のステレオタイプなイメージやカルチャーをたくみに利用した80年代ニューウェイヴ・ラップの金字塔のひとつ。
◆SPANK HAPPYが語る(フランク・チキンズとカラオケの関係)