05. Tracey Ullman: They Don't Know
現在では、コミカルなノリの女優としての知名度が高いトレイシー・ウルマンですが、60年代ガールポップの完全にリヴァイヴァルさせた「They Don't Know」を歌うトレイシーを、80年代MTVでよく見ました。80年代、これを見て、60年代ってかっこよかったんだな~と。ちなみに、この曲は、故クリスティ・マッコール(ザ・スミスのファンは知ってますよね)が元々歌っていたもので、それをトレイシーに提供したもの。
06. Mari Wilson: Just What I Always Wanted
もう一人の60年代ガールポップのリヴァイヴァルと言えば、マリ・ウィルソン。ピチカート・ファイヴの小西康陽も会員だったコンパクト・オーガナイゼーションの歌姫。彼女のビーハイヴ・ヘアはカツラではなく、本物だったらしい。アルバム『Just What I Always Wanted』(1983年)のプロデュースを手がけたのは、トニー・マンスフィールド。この手のキッチュなテクノ・アレンジをさせたらこの人の右に出る人は居ない。
07. Naked Eyes: Remote Control
トニー・マンスフィールドのプロデュースで知られる、故ロブ・フィッシャーとピート・バーン(Dead Or Aliveは、ピート・バーンズ)のテクノかつモダンポップなデュオ。ロブ・フィッシャーは、ネイキッド・アイズ解散後、ロッド・スチュワート系声のサイモン・クライミーのクライミー・フィッシャーというデュオで、「Love Changes (Everything)」とかのヒットも飛ばしました。バート・バカラックのカヴァー「Always Something There To Remind Me(僕はこんなに)」を選ぶべきかもしれませんが、ロブ・フィッシャーの追悼する意味でもリリースされた『Everyting And More』(2002年)に収録のビートリッシュな(と言うかELOっぽい)シングルB面曲「Remote Control」をあえて選びました。
08. New Musik: This World Of Water
やはりトニー・マンスフィールドのNew Musik(これは、カタカナ表記するとなんだか違う感じがするんで、あえて英語表記)のファースト・アルバム『From A To B』(1980年)より。超キャッチーなメロ、チップ・モンク声、ちょっと過剰なアレンジ、絶妙なアコギとの融合・・・まさにテクノポップ的の金字塔。
◆New Musik『From A To B』
09. Split Enz: Six Months In A Leaky Boat
Split Enzの最後のNZとはNew Zealandから。別に大都会でなくて、モダンポップは生まれるわけです。ロンドンのパンク野郎が驚いたアーティーなコスチューム、でも彼らの楽曲にはポップの真髄が詰まっています。この曲は、アルバム『Time And Tide』(1982年)から「エアテロの風」という邦題として収録された、東洋的旋律のメロが美しすぎるポップ・マジック。