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変なものコレクション~Part 2 日本語で歌う洋楽~第2回(3ページ目)

第1回日本語ソング集はテクノ縛りでしたが、第2回は現在、再ブレイク中の(華麗なるレース)クイーンに始まる、有名アーティストを中心に。過剰サーヴィスでファンを困惑させるのも多い。最近では、確信犯ペット・ショップ・ボーイズは、「欽ちゃんの仮装大賞」ネタで変な日本語PVをご披露。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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これが多分の最新の有名アーティストによる日本語ソング(後で紹介のPVは除く)ですね。3月13日から公開中のディズニー映画『ブラザー・ベア』のサントラよりフィル・コリンズが英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、そして日本語で主題歌「ブラザー・ベア」を歌唱。前回の『ターザン』の主題歌「You'll Be In My Heart」も4ヶ国語で歌いましたが、日本語は今回が初めて。ちなみにオリジナルはティナ・ターナーが歌った「グレイト・スピリット」は、天童よしみがカヴァー。ちなみに、この日本語ソングに関しては、「めざましテレビ」が取り上げており、他の日本語ソングも紹介してました。

『ブラザー・ベア』生命の物語

57歳とは思えないデヴィッド・ボウイ。今回の来日でも浅草へ一人で行って迷子になったり、日本通ぶりをアピールしていましたが、日本盤のアルバム『Never Let Me Down』(1987年)のボーナス・トラックとして「Girls (Japanese Version)」を全部日本語で歌っています。シングル「Time Will Crawl」でもカップリング。ポリスの「DE DO DO DO, DE DA DA DA(ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ)」に通じる、「ちょっとそこまでやらなくてもいい」サーヴィス過剰感があります。やっぱり、ボウイ歌唱に日本語は合わないっす。

ボウイの日本語ソング(部分的)としては、アルバム『Scary Monster』(1980年)収録の「It's No Game (Part I)」の方がよろしいのでは。日本語ソングではないですが、1980年の宝酒造の焼酎「純」のCMで使われたインスト曲「Crystal Japan」は、アルバム『All Saints: Collected Instrumentals 1977-1999』(2001年)に収録されています。

美形のオトコたち~グラム編

いくつになってもボーイズなペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)のシングル『Flamboyant』(2004年)ですが、イギリス盤の場合、2種類あるので、注意。ニール・テナントではなくて、クリス・ロウの方を買ってください。ちなみに「flamboyant」とは「派手」という意味。シザー・シスターズやDJヘルのリミックスも収録されている買って損はない好盤なんですが、PVでは、ビリーヤード狂のサラリーマン日本人に「欽ちゃんと香取慎吾の新仮装大賞」ネタ(欽ちゃんは出て来ないけど、バニーガールはちゃんと出てきます)がからんで、これはもう確信犯と言うべき怪しい日本語ワールドが炸裂しています。見たいって? ここでフルPVが見れます。

荒純也さんに教えてもらいましたが、デヴィッド・バーンも、以前インタビューで仮装大賞が好きだと言っていたらしく、実際、映画「デヴィッド・バーンのトゥルー・ストーリー」で「モロに仮装大賞やんけ」というシーンが出てくるとの事。ちなみに、クリス・ロウは髪の毛長くなって、かなりイメチェンしています。個人的には、かなりいい感じで、目指せ!クリス・ロウって感じです。しかし、また最近、切っちゃったみたい。そして、ツアーも中止みたいで、残念。

ちょっと切なくなったりもしますが、みなさん、過剰なサーヴィスありがとう! まだあります。第3回へと続く。

Special thanks to:荒純也さん、ビターさん、egさん、さとるさん、maruさん
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